8月16日に京セラドーム大阪で行われたオリックス・バファローズ対福岡ソフトバンクホークスの一戦で、ソフトバンク・柳田悠岐が披露したセーフティー気味のバントが野球ファンの間で話題となっている。
【映像】打球が予想外の方向に飛んでいく衝撃の瞬間
0-1、ソフトバンク1点のビハインドで迎えたこの試合の3回表の攻撃、無死一、二塁の場面で、打席に立った3番・柳田は、オリックス先発・山本由伸が投じた初球、いきなりセーフティ気味にバント。しかしこれが打ち上がってファウルとなり、カウント0-1となると、続く2球目もバント。だが、これも打ち上がってファウルに。
試合後に明かとなったところによると、このプレーはベンチからのサインではなく、山本攻略を狙い、柳田が自発的に行ったもので、自分が送って走者を進めた上で、次の近藤に託すという形を狙っていたことを柳田自身が語ったというが、結局、この2球続けてのバント失敗が影響し、この打席の柳田は三振に。柳田は2012年のシーズンで犠打を2つ成功させているものの、それ以降は成功していないため、もしこの場面でバントに成功していれば、実に“11年ぶりの送りバント成功”となる可能性があったという。
8月25日放送の『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)では、VTRを交えつつ、改めてこの場面を振り返ることとなったが、その際に野球解説者の里崎智也氏は、柳田が不慣れでありながらもバントに挑戦したことに、「(結局は)三振しちゃうんですけどね、できる・できないよりも、山本に対してどうにかしてでも勝ちに行きたいっていうこの気持ち。この想い。チームに対して、勝とうとする。自分の役割というなかでね。これ、サインじゃないと思うんですよね。自分から選択したっていうところではね、素晴らしい判断だと、思いますけど。」と、どうにかして山本を攻略し、勝利したいという柳田の姿勢が現れたプレーであると称賛。
また、ネット上の野球ファンからは「チームの事を一番に考えてプレーするキャプテンの鑑ですね!」「そのくらい一つの勝ちに、優勝したい一心でバントするキャプテンギータに惚れた」「送ったら近藤は勝負されない可能性が高いけど、その次の中村が山本由伸得意だからかなり期待出来る状況になる。山本攻略の戦略としては悪くない。」「ギータにバント期待してないって言う人もいるけど、この年齢でなんでもやんのはカッコいいと思うわ」「俺が決めなくても後ろが頑張ってくれると信じてるキャプテン流石だわ」といった様々な反響が続々と寄せられている。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)