8月20日に福岡PayPayドームで行われた福岡ソフトバンクホークス対埼玉西武ライオンズの一戦で、西武・栗山巧が放った“ユーモ直撃弾”が話題となっている。
【映像】奇跡の看板直撃弾
この試合の5回表・2死走者なしの場面で迎えた第3打席、栗山がソフトバンク3番手・武田翔太から放った打球はライト方向への鋭いライナーに。打球は低い弾道のまま、鋭くライトフェンスを直撃。ライト・柳田が素早くクッションボールを処理し、返球したことからシングルヒットとなったが、実はこの打球、フェンス部分に描かれた福岡銀行(株式会社ふくおかフィナンシャルグループ)のイメージキャラクター“ユーモ”のイラストに直撃しており、栗山は福岡銀行より、「ふくぎん賞」として賞金100万円が贈られることなった。
8月25日放送の『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)では、改めてこの一打について振り返ることとなったが、その際に、番組司会の辻歩アナウンサーからは、過去に“ユーモ直撃弾”を放った顔ぶれと、いわゆる“看板直撃弾”のような本塁打に関する賞とは違い、飛距離だけでなく、打球が途中で捕球されず、低い弾道でそのままフェンスを直撃しなければ獲得できないという、“意外な難易度の高さ”が改めて紹介されることとなった。
“ユーモ直撃弾”を放った8人の男たち
1、柴原洋(福岡ダイエーホークス)2004年8月
2、辻俊哉(千葉ロッテマリーンズ) 2006年3月
3、田上秀則(福岡ソフトバンクホークス)2007年5月
4、ボウカー(読売ジャイアンツ)2013年6月
5、吉村裕基(福岡ソフトバンクホークス)2015年8月
6、ボグセビック(オリックス・バファローズ)2016年7月
7、今宮健太(福岡ソフトバンクホークス)2017年7月
8、栗山巧(埼玉西武ライオンズ西武)2023年8月
これまでに達成した顔ぶれを見ていくと、低い弾道で強いライナー性を放つことが得意な選手が目立つが、右打者の場合は、いわゆる“右打ち”でこうした打球を放つ必要があるため、左打者よりも難易度が高いように見えるものの、達成者の顔ぶれを見ると、左打者と右打者の比率は半々。そうした意味では、左右関係なく、ライト方向へ強い打球を放てる巧打者タイプに有利な賞であるといえそうだが、こうした栗山の“ユーモ直撃弾”について、ネット上の野球ファンからは「実は地味に難しい賞」「左バッター有利なんやろけど、天性のアーチストタイプは逆にあかんのやろな」「芸術点高めの打球」「顔ぶれ見ると「あーなるほど」ってなるよな」「右打者のライト打ちであそこまで持っていくのはほぼ奇跡だろうけど…守備位置とかも関係ありそう」といった様々な反響が寄せられている。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)