砂金採りハンター「5〜7割の河川で採れる」「砂金の“重さ”」 金高騰で注目、行き過ぎた行為で賠償リスクも?
【映像】砂金を見つけるポイント
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 金の小売価格が高騰する中、砂金にも注目が集まっている。砂金を採る上で注意すべき点はあるのだろうか、“砂金採りハンター”に話を聞いた。

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「年間にすると、ざっと年間150~160日くらいは行っているかな」

 こう話すのは、愛知県で砂金のネット販売や買い取り、砂金採りのイベントを行うあおい商店の代表“砂金ハンター”山本有一さん。

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 1グラム1万円を突破するなど、金の小売価格が高騰する中、砂金に関する問い合わせが今急増しているそう。そんな砂金は、日本では金鉱山などの金鉱脈から自然の力によって川に流れることが多いという。

「色々な説があって、日本に存在する河川の9割で(砂金が)採れるのではないかと言われているが、私が全国各地を調査した限りだと、5〜7割くらいだ」

 しかし、一概に川と言ってもどこに砂金が隠れているのか――。山本さんは、砂金の“重さ”に注目して欲しいと目を光らせる。

「砂金は比重が大きいので見える所にはない。砂の奥に潜り混んで、岩盤の上で止まっている。この砂金を道具を使って捕まえる」

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 その道具というのが「パン皿」と呼ばれる皿だ。これを使って”パンニング”という作業を行い、砂金を採取する。

 多い時には、1日に約20グラムの砂金を採取したこともあると話す”砂金マスター”山本さん。採った砂金は自宅に飾ったり、博物館に寄贈したりするそう。

 問い合わせが急増するなど、注目が集まる一方、砂金採りを行う上では注意するべきことが多くあるという。

「違法駐車だったり川にゴミが増えたり、岩がゴロゴロ転がって割れるなどされて、最終的には採掘禁止、入山禁止になる。川の形を変えるまで採らない、ゴミを持ち帰るというマナーを大事にしていただきたい」

 国土交通省によると、行き過ぎた採掘行為によって川の形状が変わった場合、河川法に触れる可能性があるという。また、地域によっては鉱物を採掘し、取得する事ができる「鉱業権」が設定され、場合によっては権利者から賠償を求められる可能性も。

 こうした、法律上の注意点も多い事から、砂金採りを行う際には事前に河川を管理している土木事務所などに問い合わせる事が望ましいと山本さんはいう。

 金の価格高騰によって、注目が集まる砂金採り。こうした中、山本さんはこう訴える。

「(1日に採れる砂金は)お金に換算すると数円〜数十円だ。砂金採りはお金儲けではなく、きれいな自然に囲まれて、きれいな水の流れる川で遊ばせてもらった最後のお土産として砂から出てきた砂金。これがいい思い出になる。それをロマンとして受け取ってほしい」

(『ABEMAヒルズ』より)

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