将棋の伊藤園お~いお茶杯王位戦の予選が9月8日に行われ、勝又清和七段(54)と伊藤匠七段(20)が午前10時から対局を開始した。伊藤七段は10月開幕の竜王戦七番勝負で藤井聡太竜王(名人、王位、叡王、棋王、王将、棋聖、21)への挑戦権を獲得。好調の勢いそのままに、王位戦でも2期ぶり2度目のリーグ入りへの前進を目指し、勝又七段との初戦に挑む。振り駒の結果、先手は伊藤七段に決まった。
勝又七段は、1995年4月に四段昇段。竜王戦6組、順位戦はフリークラス。棋士の中でも将棋研究にいち早くコンピューターを取り入れ、序盤の研究に明るいこともでも知られている。2023年度は7勝3敗、勝率0.7000と好調を維持している。
伊藤七段は、2020年10月に四段昇段。竜王戦5組、順位戦C級1組。棋戦優勝は新人王戦で1回。各棋戦でも上位で活躍を見せるなど、その存在感は“若手枠”を大きく飛び越え「将来のタイトルホルダー候補」に数えられている。今期の竜王戦では5組優勝から決勝トーナメントに参戦し、並み居る強豪をなぎ倒して自身初となるタイトル挑戦権を獲得。10月6日に竜王戦七番勝負の開幕を控えている。
両者の公式戦対戦は今期のNHK杯戦本戦1回戦の1局のみで、伊藤七段が白星を飾っている。注目の一戦を制し、リーグ入りに向けて前進するのはどちらか。持ち時間は各4時間。振り駒の結果、先手は伊藤七段に決まった。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)