ついに参戦「モンキーマジック」猿川真寿、新チームBEAST Japanextのリーダーに「まとめ役としてうまく立ち回りたい」/麻雀・Mリーグ
【映像】新チーム「BEAST Japanext」4選手・単独インタビュー

 実績、実力十分の雀士が、またMリーグに入ってきた。新チーム「BEAST Japanext」からドラフト1位指名を受け、リーダーとして期待されている猿川真寿(連盟)。「モンキーマジック」と呼ばれるトリッキーな動きと独特なキャラクターは、これまでのMリーガーにはないもの。決して口数が多い方ではないが、それでも長いキャリアに裏打ちされた麻雀の引き出しの多さは、全36人の中でも屈指だ。「まとめ役としてうまく立ち回りたい」と、プロ歴も実績もバラバラなチームメイトの間で、チーム初年度からどう立ち回るか。

【映像】新チーム「BEAST Japanext」4選手・単独インタビュー

-今期からMリーグ入り。個人的には「いよいよ来たぞ」という感じか。

猿川真寿(以下、猿川) いよいよ来たというよりは「来られた」という感じの方が強いですね。

-年齢の近い選手が先にMリーグに入っていた。

猿川 やっぱり悔しさもありましたけど、しょうがないのかな、みたいな言い方はあれですけど、(Mリーグ入りに必要なものは)雀力だけではない部分もあると思うので。ドラフトで名前が呼ばれた瞬間はちょっと放心状態というか、その後のことはあんまり頭に入ってこないような感じでした。1位指名ということで純粋に麻雀を評価してもらえたと思っているので、その分はすごく嬉しいですし、恩返しじゃないですけど成績で返したいなと思っています。

-エースとしての指名だが、まとめ役という立場もある。

猿川 エースというより、まとめ役として、うまく立ち回れたらなと思っていますね。

-プロ歴の浅い鈴木大介選手や中田花奈選手にアドバイスは。

猿川 麻雀のアドバイスも多少はしていますけど、チームメイトにはのびのび打ってもらいたい。(麻雀の打ち方における)修正期間というのは長いので、最初から厳しくいくと本来の麻雀の実力が発揮できないと思います。そのへんのバランスがうまく取れたらなと思っています。

-自分の麻雀はMリーグには向いていると思うか。

猿川 ルール的には向いていると思います。僕は結構、副露(フーロ)率が高いので、赤アリ麻雀は副露率が高い方が有利になることが多い。受け手側としても、赤があるとないでは読みがだいぶ変わってくる。そういう意味では翻弄していけたら。

-改めてMリーグで対戦したら楽しそうだなという選手は。

猿川 佐々木寿人選手。どちらも引かない感じで、どっちの方がギリギリまで押せるかみたいな勝負の方が僕個人でも楽しいですし、見ている人も楽しいかなと思います。

-Mリーグ入りが決まった瞬間、周囲からどんな反響が来たか。

猿川 やっぱり「おめでとう」とたくさん来ましたし、SNS上とかでも今までの反響と比べたら4倍とかっていう感じがしますね。まだ試合はしていないので実感もそんなにはないんですけど、やっぱり今日ユニフォームを着てみてスポンサーさんの名前とか見ると「背負った感」がありますね。

-チームで戦うということがほとんどなかった。

猿川 これは持論なんですけど、ある程度のチームカラーやチーム方針は必要だと思うんですが、個々が自分の成績を目指した戦い方の方が、結果的にプラス的になることが多いと思っています。チーム戦も個人戦でも同じで、置かれている状況によってどう対応していくかということくらいですね。条件戦などはキャリアの部分が大きい部分もあるので、それを真似るというよりは、目一杯に手を振っていて行くほうが、結果的にもいいんじゃないかなと思います。

-毎週、BSJapanextの番組にも出ている。Mリーグ開幕前から進められてよかった点は。

猿川 取材がちょっと上手くなりましたね(笑)。もともとやっぱりその部分が今もそんなに上手なわけじゃないですけど、すごく心配されていたので。滝沢選手とかに(笑)。ドラ1なので、やっぱり余計にそういうところを感じていますが、慣れてきたというか、楽しくやらせていただいていますね。

-チームメイトに芸能界や将棋界で活躍した選手がいることについては。

猿川 結局麻雀は、メンタルが一番大事だと思っています。そういう意味だと心強いですね。他業種でちょっと評価が違う部分とか、勝ち負けがはっきりしてしまうところがありますけど、(2人を)新人としては見てはいないですね。

 大介さんはもともとたまに麻雀をやらせていただいていました。ちょっと(成績の)上下が激しいですけど、信頼が置ける。大介さんに関しては「好きにやって」という感じですね(笑)。普通に勝ちそうだな、という感じがしています。女性2人は(実際に試合を)やってみて、本人たちがどう感じるのかなというのが大きいと思います。

-チームリーダーとして、個人の成績やチームの目標を。

猿川 チームリーダーとしては、ミスは寛大な感じで受け入れたい。個人目標としては特にないんですけど、やっぱりMVPは狙いたい。見ている人が「猿川の麻雀は面白いな」という人が1人でも多く増えれば個人的には満足です。

-「モンキーマジック」と呼ばれるトリッキーな麻雀と思われることが多い。

猿川 自己分析としては、相手の心理状況を強めに加味しています。手順にしても、手順前後(切る順番をわざと変える)していると相手の読み方も変わってきますし、そういうところがオーソドックスじゃないのかなと思います。

-写真撮影は苦手か。

猿川 得意ではないですね(笑)。笑顔が苦手ですね。試合が始まって、僕のキャラがわかってきたら(笑顔が苦手なところなども)それはそれで楽しんでもらえたらと思います。チームのポーズも決まっていますね。結構細かいので、違うポーズにしておけばよかったなと思います(笑)。

◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズンを戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。さらに上位4チームがファイナルシリーズに進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
ABEMA/麻雀チャンネルより)

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Mリーグ 配信情報まとめ
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