【MLB】レッドソックス12-13オリオールズ(9月8日・日本時間9日/ボストン)
9月9日(日本時間10日)、レッドソックスの吉田正尚外野手は「5番・レフト」で先発出場。この日は初回に放った4試合ぶりのヒットを皮切りに6打数3安打と今季12回目の猛打賞と気を吐いたが、チームはオリオールズに12-13と連敗を喫した。一方、オリオールズの藤浪晋太郎は5回途中からマウンドに立ち、6回まで打者5人を完璧に封じ込める快投を披露。勝利投手の権利をもったまま降板し、その後、チームが逃げ切り今季7勝目。期待された吉田vs藤浪の初対決はおあずけとなった。
ア・リーグ東地区のライバル同士が今季3カード目の直接対決を迎えている。ただし、両者の明暗は明らかだ。吉田が所属するレッドソックスは、ア・リーグ東地区で76勝69敗で5チーム中4位、ワイルドカード争いでも苦戦が続いている。一方、藤浪が今年7月に移籍したオリオールズは、同地区で89勝51敗で首位を快走し、地区優勝が確実視されている。
ただし、意外にも今季最初のカードはレッドソックスが2勝1敗、2回目の対決は1勝2敗と、五分の成績だ。昨日8日(日本時間9日)はレッドソックスが2-11と大敗を喫しただけに、2戦目の勝敗に注目が集まっていた。
先制したのはレッドソックスだ。1回裏、1死一塁でターナーが、本拠地フェンウェイ・パークの名物“グリーンモンスター”を超える373フィート(113メートル)2ランを放ち、幸先よくリードを奪ったが、これは波乱の幕開けに過ぎなかった。
レッドソックスは2回表に1点を返されると、3回に4失点、4回に2失点を喫し、早くも2-7と前日に続く敗戦ムード。しかし4回裏、シングルヒット、犠牲フライ、相手のエラーなどで一挙4点を返すことに成功。なおも2死三塁の場面で打順は吉田に。連続ヒット中の吉田に一打飛び出せば同点、ホームランなら逆転という場面で場内は「YOSHIDAコール」が巻き起こったが、ここはピッチャーゴロに倒れてしまった。
その後、5回裏のレッドソックスの攻撃の場面、1死一、二塁でピッチャーに藤浪晋太郎が登場。この窮地を2人で凌ぐと、6回表にオリオールズは2点を追加。その裏、6回も藤浪は続投して三者凡退に切って取り、勝利投手の権利を得てマウンドを降りた。
7回表、オリオールズはさらに3点を追加して6-12と引き離す。しかしその裏、レッドソックスは藤浪から交代したウェブを3連打で打ち崩して2点を奪い返すと、さらに交代したクーロムからも1点を追加して9-12と追いすがった。この試合はまだ終わらない。
9回表にさらに1点を失ったレッドソックスはその裏、一打出れば同点という満塁の場面で吉田がピッチャーゴロに打ち取られるも、なおも満塁のチャンスでストーリーが殊勲のツーベースヒット。2点を加え、さらにアブレイユにもタイムリーが飛び出し、12-13とついに1点差に。
しかし、緊迫の展開で打席に立ったのは8番バルデスはレフトフライに打ち取られてゲームセット。互いに撃ち合いとなる激しい試合となったが、好調のオリオールズがかろうじて逃げ切ってみせた。
この日、初回に4試合・13打席ぶりとなるライト前ヒットを放った吉田は、第2打席もライト前、第4打席もレフト前ヒットと、今季12回目の猛打賞と復調。しかし、いずれも単打で打点はつかず、チームを勝利に導くことはできなかった。また、試合前から注目が集まったメジャーリーグでは初となる吉田vs藤浪の日本人対決はこの日も実現せず。6回は、あと1人で吉田に回るという場面で藤浪が4番打者を三振に仕留めたことで、またしても初対決はおあずけとなった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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