ネット麻雀界から最強の刺客 天鳳位3回・渡辺太「半荘数で言えば2万とか3万は打ってきた」/麻雀・Mリーグ
【映像】赤坂ドリブンズ 2022-23シーズン密着ドキュメント

 過去のMリーグにおいて、これほどまでに各選手から「強い」と前評判が高い新Mリーガーはいない。それほどまでに赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)の評価は、選手に聞けば聞くほど高まるばかりだ。ネット麻雀・天鳳の最高峰「天鳳位」を3度獲得。プロ雀士にも天鳳プレーヤーが多いこともあり、その頂点を3度も取った渡辺の実力は、麻雀界全体でも超トップレベルとさえ言われている「半荘数で言えば2万とか3万は打ってきた」と、想像を絶する時間を麻雀に費やしてきた渡辺が、ついに最強の刺客としてMリーグにやってくる。

【映像】赤坂ドリブンズ 2022-23シーズン密着ドキュメント

-ユニフォームを着て、Mリーガーになった実感は。

渡辺太(以下、渡辺) 撮影も今日初めてだったので、ようやく実感が湧いてきました。

-ドラフトで名前が呼ばれた時の感想は。

渡辺 家で画面の前で待機していました。この先どうなっていくのかという実感がその時は湧いていなかったので、今は噛みしめているという感じです。プロやネット麻雀のつながりの友達も多かったですが、みんな選ばれたことに驚いてました(笑)活躍している姿をМリーグで見られるのが楽しみだと好意的に受け止めてくれて、その時の感謝を忘れないように対局に向かいたいと思っています。

-もともとMリーグをどう見ていたのか。

渡辺 Mリーグの開幕は麻雀を好きなアマチュアの一人として楽しみにしていました。チーム戦という形式も画期的でしたし、その華やかさは今までにない舞台に感じました。年々盛り上がりを増しながら麻雀の魅力がよりたくさんの人に届いていくのは私も含めたくさんのプロにとって憧れの場所だと思います。今回本当に幸運にも赤坂ドリブンズに指名していただき、画面の向こうに行ける気持ちでいます。とても楽しみです。

-赤坂ドリブンズというチームに対しての印象は。

渡辺 私も麻雀を打って、考えてを繰り返してきたと自負しているんですが、それ以上にチームメイトの方が麻雀バカというか(笑)。細かい部分を追求したいという気持ちが強いチームなのかなと思います。自分も麻雀の部分に関してそういう部分を出していきたいと思います。

-新人の7人の中でも、渡辺選手の注目度は高い。

渡辺 ネット麻雀を主に長らく活動してきて、それに詳しい方からはある程度知っていただいているのですが、プロになってからトッププロの方々にも名前を出していただいたりして、知られていくのも変な感じでしたね。しばらくネット麻雀だけを打っている生活も長かったので、注目されるようになるとは思わなかったですね。

 麻雀を打っては反省打っては反省を10年以上繰り返してきて、プロになるのも迷っていて結果的にならなかったという時間が長かったので、ずっと強くなりたいという気持ちで続けてきました。アマチュアとして熱量が続いていて、社会人になって時間の余裕がなくなってもその熱量が増していくのを感じたので、こういった舞台で発揮したいと思いました。いろいろな人に見てもらいたいという気持ちが年々強くなっているので、Mリーグの舞台で、皆さんの前で麻雀を見ていただけるのは幸せなことだと思っています。

-ネット麻雀を打った時間というのは、実際どれくらいなのか。

渡辺 難しいですけど半荘数で言えば2万とか3万とか。10年以上、気づいたらこうなっていたという感じですね。いつまで経っても麻雀の最善というのはわからないので、このまま追求していきたいとは思っています。ネット麻雀もこのまま続けていくと思いますし。

-ネット麻雀で対戦をしたことがある人も多いと思うが、そのあたりの選手への意識は。

渡辺 同卓したことがあるプロへの意識は強いですね。鈴木優さんは東風戦でたくさん打っていらして、プロになる前から対戦経験もあったりしたので。鈴木さんが選ばれた時は嬉しかったですし、Mリーグの舞台で戦えるというのも嬉しいですね

-ネット麻雀からのMリーガーといえば朝倉康心選手がいた。その次のネットからの刺客というような印象も。

渡辺 麻雀の内容を突き詰めたいという気持ちは学生時代からあって、ネット麻雀で培ったものを見せたいという思いが強いですね。

-スタイルはどのような感じか

渡辺 ネット麻雀ですとラス回避が大事ということで、守備的な麻雀をイメージする人が多いと思うんですが、自分はたくさんアガって自分のアガリで局を終わらせるというのを第一に考えているので、攻撃的なスタイルになるかなと思っています。

-対戦したかったMリーガーはいるか。

渡辺 小林剛さんと10年ぐらい戦っていて、プロとして憧れている人。自分なりの美学を持たれている人なので。美学を持っている選手と戦いたい。自分のスタイルを貫かれている方ですね。

-ドリブンズの選手と顔合わせをした感じはどうだったか。

渡辺 新生ドリブンズはとても明るくて、自分がプロとしてかなり後輩の立場ではあるんですがすごく話しやすい雰囲気です。そんなに緊張せずにリラックスして戦えるチームになれたと思います。細かい知識、鳴きの判断ですとか、突き詰めて行くのが楽しいですね

-同期入団の6人への意識というのはあるか。

渡辺 プロとしては、皆さんとてもキャリアが長くて、有名な方ばかりですので、雲の上の存在と言ったらあれですけど、不思議な感じではありますね。将棋が好きなので鈴木大介さんにお会いするのが楽しみです。

-個人としてルーキーイヤーで目指す成績や目標などは。

渡辺 (越山)監督のインタビューにもあったように、勝ちにこだわるチーム。麻雀はなかなか最善を尽くしても結果を出せないことがあるんですが、精一杯培ったものを使って、チームの優勝に貢献できるように頑張りたいと思います。今までドリブンズを応援していた方にも応援していただけるように頑張りたい。

-麻雀の楽しさを一般のファンに伝えるとしたら、どのような部分を伝えたいか。

渡辺 自分がネット麻雀を何万半荘とやってきても正解がわからないように、麻雀にはそれぞれのルートの正解があるんじゃないかと思っています。自分としては今までのMリーガーとはまた別の切り口でそれを見せられるんじゃないかなという自負はあります。そういった部分に面白さを感じてもらえたらいいなと思っています。

-同期入団の6人に対して、この人には負けたくない選手はいるか。

渡辺 鈴木大介さんですかね。やっぱり以前から棋士として魅力がある方ですけど、麻雀では負けたくないという気持ちがあるので。

-麻雀はどれくらいから覚えていたのか

渡辺 5歳くらいからです。家族の麻雀で気づいたら覚えていました。

-Mリーガーを意識したのはいつぐらいから。

渡辺 プロになろうと思った時からMリーグは意識していました。プロ入りしたのが今年の2月で決断したのが去年の年末です。1年目から朝倉さんがネット麻雀からトッププロという道を開拓してくれたので、その存在は大きかったですね。

-これまでのネット麻雀で打ち方が変わるところはあるか。

渡辺 4着回避が偉いルールからトップが偉いルールになりますが、もともと攻撃的な雀風なので、大きく変えるつもりはありません。どのルールでも自分のアガリが偉いと思っているので、そのスタイルは貫いていきたいと思います

-麻雀以外でやっていること、趣味などは。

渡辺 麻雀に捧げる時間が長いので、違うネット麻雀を打ったりリアルで打ったりとかそういう打ち分けがありますね。ストレス発散で言ったらカラオケに1人で行ったりします。新しいもの好きなんで、Spotifyとかで新しい曲を覚えて歌ってという感じですか。家では起きたら音楽を流す。最近だとAdoとかですね、テンション上がる曲が好きです。ミーハーなので(笑)。

-麻雀を打つ際はどういう環境でやるか。

渡辺 スマホを持って寝ながら打ったりとか、リラックスしながらやることがあります。ゲーマーな感じで、ちょっと時間が空いた時に「今打てるかな」みたいな。

-ネット麻雀もこれからも頑張る。

渡辺 3回天鳳位を取ったんですけど、4回目を目指しています。十段になりましたので、あと1段上がれば天鳳位になれる。Mリーグをやりながら天鳳位になった人はいないと思うので。

-シーズン中にMリーガーとネット麻雀で対戦できることも。

渡辺 間違いなくあると思います(笑)。隙あらば打っていますので同卓の際はよろしくお願いします!

◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズンを戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。さらに上位4チームがファイナルシリーズに進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
ABEMA/麻雀チャンネルより)

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Mリーグ 配信情報まとめ
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