9月8日に福岡PayPayドームで行われた福岡ソフトバンクホークス対東北楽天ゴールデンイーグルスの一戦で、ソフトバンク・周東佑京が放った初のグランドスラムが野球ファンの間で話題となっている。
【映像】飛ばされすぎて投手が絶望する瞬間
2-7、ソフトバンク5点のビハインドで迎えた6回裏。ソフトバンクは2死ながらも満塁とし、ここで打席に立ったのが1番・周東。周東は、楽天先発・岸孝之がカウント1-1から投じた真ん中高めのストレートを振りぬくと、打球は快音を残し、ライト方向へ。これがそのままスタンドインし、周東自身初となる満塁本塁打、チームにとっては試合の流れを引き戻す会心の一打となった。
周東といえば、WBCで世界中の野球ファンから注目を集めたその韋駄天ぶりで知られているが、逆にそれゆえ、今季は代走要員としてベンチに控え、先発出場していないケースも目立ったが、9月に入り、先発起用される試合が増えると、持ち前の韋駄天ぶりに加え、打撃が爆発。
9月は11試合に出場し、40打数16安打で打率.400、出塁率.419、得点圏打率.500、超打率.575をマークする活躍ぶりを見せている(※いずれも数字は15日終了時点)。また、そんな周東は、かねてより、その「足」を活かす形で、長打を狙わずに内野安打狙いでの“転がし”を求める声も出る中で、しっかりと叩いての一打であったことも、“足だけじゃない周東”を印象付けることとなった。
こうした周東の一振りに、たネット上の野球ファンからは「応援してる選手の努力が報われる瞬間ほど幸せなものはない。」「たまに打つホームランが一番欲しい時に出る男」「負けたけど周東には感動したよ、ありがとう」「確実性と積極性を兼ね備えた走塁と卓越した打撃たまらん」「最近は転がす意識も見られるけど、強く振る事を諦めなかったからこその1本」「ゆっくり走る周東を見れる貴重映像」といった様々な反響が寄せられている。