「何がなんだかわかんねえよ(苦笑)」武藤敬司ですら困惑…丸藤vsオスプレイの“神がかり的”な攻防戦が繰り広げられたワンシーン
【映像】武藤が「わかんねぇ」と脱帽した“神がかり的”な攻防
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 9月17日、後楽園ホールで開催されたプロレスリング・ノア「真・飛翔 〜丸藤正道デビュー25周年記念大会〜」。丸藤正道とウィル・オスプレイの23分の激闘は、オスプレイがストームブレイカーから肩エビ固めでカウント3を奪い「自身のヒーロー」と公言してきた丸藤に勝利したが、試合中盤に二人の天才が繰り広げた“神がかり的”な攻防戦に武藤敬司が「何がなんだかわかんねえよ」と苦笑する一幕があった。

【映像】武藤が「わかんねぇ」と脱帽した“神がかり的”な攻防

 この試合、試合を中継したABEMAでゲスト解説を務めたのは、今年2月にノア・マットで引退した武藤敬司。丸藤とオスプレイの「新旧ハイフライヤーー対決」を、「元祖飛べるヘビー」ことプロレスリング・マスターはどうみたのか?

「オスプレイ選手、あんまり見たことないんだ。彼の試合…」と序盤こそ静観していた武藤。オスプレイは丸藤をロープにくくりつけ放つトップロープからのバーニング・スタープレスや、完璧な“丸藤オマージュ”のフロムコーナートゥコーナーなど難技を連発。

 飛び技のみならず、近距離でのエルボーや逆水平など随所にノアの文脈を盛り込んだ無骨なファイトが飛び出すと、武藤は「ウィル・オスプレイのやる技ひとつひとつ、説得力が凄いねえ」と舌を巻いた。

「何がなんだかわかんねえよ(苦笑)」武藤敬司ですら困惑…丸藤vsオスプレイの“神がかり的”な攻防戦が繰り広げられたワンシーン
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 見どころの多い展開が続くなか、こんな場面も…。丸藤が又くぐりのキックとフックキックのコンビネーション。やり返すオスプレイはハーフネルソンや高速低空ジャーマン。さらにロープに飛び、反動で一回転しパワーボムを狙うが、丸藤が空中で体勢を整え"オスカッター風”の切り返し。攻守が目まぐるしく変わる展開に、武藤も思わず「何がなんだかオレわかんねえよ(笑)どっちがやられたのか全然わからない」と苦笑いを浮かべた。

 最後はオスプレイがヒドゥンブレードからのストームブレイカーで勝利。武藤のウィル・オスプレイ評は「普通、プロレスラーがやる技ってさパイルドライバー、バックドロップとか色々なスープレックスをやる。でもこの人は”やる技やる技がオリジナル“だもんな…しかも説得力がある」と大絶賛だった。

 試合後には”方舟の天才”こと丸藤は開口一番「あういうレスラーを天才というんじゃないですか。現代プロレスの完成形じゃないですか…」とオスプレイのプロレスへの情熱と才能を高く評価したが、武藤も二人の戦いに衝撃を受けた様子。

「引退して半年経って”いつ復帰するんですか?”と聞かれるんだけど…今日の激しい試合を見ていて戻りたいと思わない、できねえよ」と現役復帰はないとキッパリ。目まぐるしいスピードで展開される"現代プロレス”の攻防を目にして「解説の自信なくしちゃったよ。二人の攻防、自分で説明できないもん…」と舌を巻いた。

 オスプレイは長年「技の70%は丸藤からの影響だ」と公言してきた。丸藤正道がいかにこのイギリス人レスラーの革新的な技巧の礎となったかは、初遭遇でみせた写し鏡のようなムーブの数々からも明らかだった。

 だからこそ彼が残した「日本のプロレスが大好きで、日本のプロレスが最高だと思っている」という言葉は、日本のプロレスのプレゼンス力と影響力を再認識すると同時に、武藤や丸藤をはじめ日本のプロレス関係者への最大級のリスペクトと賛辞に感じられた。

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「こんなの泣くわ」ファン感激! ウィル・オスプレイ、丸藤正道の“完コピ”ムーブ連発に「ノアへのリスペクトが半端ない」
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