【MLB】レイズ3−8エンゼルス(9月20日・日本時間21日/セントピーターズバーグ)
エンゼルスの大谷翔平投手も行っている、色と重さが異なる6種類のボールを使ったピッチング練習で知られる野球施設「ドライブライン・ベースボール(以下ドライブライン)」。レイズ戦の中継で、解説を務めたAKI猪瀬氏がドライブラインについて知見を披露する場面があった。現DeNAベイスターズのバウアーがドライブラインの名を一躍有名にしたのだという。
シアトル郊外にある野球施設「ドライブライン」では、投手の投げるボールの回転数や回転軸、打者のスイングスピードなど様々なデータを詳細に収集。それらを緻密に分析することで動作の改善を提案し、故障の予防やパフォーマンス向上につなげる独自の科学トレーニングを提唱している。猪瀬氏によると、MLB時代のバウアーが早くから興味を示し、MLB選手として初めてドライブラインと契約してSNS等で広く知られたことで一気に顧客が増えたのだという。バウアーはその後サイヤング賞を獲得するに至っている。
猪瀬氏は続けて、その実績が買われ、現在ではMLB各球団のデータ解析部門やコーチとしてドライブラインのスタッフがヘッドハンティングされるなど引っ張りだこであるという現状も紹介した。
一方、問題点にも猪瀬氏は言及。日本人投手もよくドライブラインを訪れているとしながら、「日本人のフィジカルだとついていけない面がある」と故障の危険性を説いた。また、マダックスやグラビンといった往年の名投手から一部「オールドスクールのトレーニングのほうが体がもつ」と否定的な意見が出ていることも加え、「(出力が上がりすぎたことで)トミー・ジョン手術が増えている面もあるのではないか」と懸念する声があることも指摘した。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
(c)aflo
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