昨期は準V。悲願の初優勝に向け、KONAMI麻雀格闘倶楽部が猛ダッシュを決めた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」9月21日の第2試合はKONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)がトップを獲得。第1試合では伊達朱里紗(連盟)が序盤からリードを譲らない完勝、これでチームは今期リーグ初のデイリーダブルとなった。
この日、エース佐々木寿人(連盟)が病気のため欠場。その代役を務めた伊達がトップ、チーム今期初勝利を決めると、滝沢がその流れに乗った。滝沢は東1局に先制リーチ、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)から2600点のアガリ。東3局は親で6000点のツモ。その後は園田、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)の反撃にあい点棒を削られるも、南1局2本場にKADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)から3200点のアガリを決め、トップ争いに復帰した。
最後の親番である南3局、園田が暗刻にしているカン4筒を引き入れ白と8索待ちのシャンポンリーチ。結果は高目の白をツモ、リーチ・ツモ・白・赤の1万2000点を得て、再びトップ目に立った。同1本場は9600点(+300点)を松本からロン。これで勝負の趨勢は決まった。南4局、園田と松本の2軒リーチとなり、これを受けた滝沢は園田へ差し込み試合終了。大量リードを活かした冷静な立ち回りで、チームのデイリーダブルを呼び込んだ。
インタビューで滝沢は「出だしとしては本当に良かったです」と謙虚に喜んだ。オーラスの攻防には反省点を挙げながらも、園田のリーチへの差し込みは「『倍満!』と言われたらマクられますからね。でも(差し込まないのは)よくないなと思って、チャンスなら打たせていただきますという感じで」と振り返った。南3局の親満貫については「カン4筒でもリーチに行こうと思っていた」と思考を語り、園田が暗刻だったことを聞かされると「ははは」と爽やかな笑顔を見せた。
急な選手変更については「佐々木さんが本当は出る予定だったんですが、インフルエンザで休みになっちゃったんで、こうなることを見越して仮病の可能性も」とユーモアも交えて語り、ファンからは「仲良いなw」「仮病なのかw」「寿人いないから気楽だったんやな」と笑いが起こった。ファンへのメッセージは「のんびり見てください、最初は。だんだん苦しい状態になっていくので。最後まで是非楽しんでいただければと思います」と長いシーズンの応援を呼びかけた。
昨期は準V、目指すところは優勝のみ。伊達、佐々木のMVP経験者2人に加え、EX風林火山在籍時に優勝を知る滝沢、そしてスタイルチェンジが成功し、昨期はMVP争いにも加わった高宮まり(連盟)と布陣は盤石だ。KONAMI麻雀格闘倶楽部が初Vに向けて、これ以上ないスタートダッシュを切った。
【第2試合結果】
1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)4万1400点/+61.4
2着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)3万2300点/+12.3
3着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)2万4800点/▲15.2
4着 KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)1500点/▲58.5
【9月21日終了時点での成績】
1位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +135.0(2/96)
2位 TEAM雷電 +69.3(2/96)
3位 KADOKAWAサクラナイツ +21.2(4/96)
4位 U-NEXT Pirates ▲8.9(2/96)
5位 BEAST Japanext ▲32.3(2/96)
6位 セガサミーフェニックス ▲33.9(2/96)
7位 渋谷ABEMAS ▲41.8(4/96)
8位 EX風林火山 ▲45.2(2/96)
9位 赤坂ドリブンズ ▲63.4(4/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)