チームの歴史に、初勝利の1ページが加わった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」9月22日の第2試合は今期から新規参戦となるBEAST Japanextの女流雀士、菅原千瑛（連盟）がトップを獲得。試合後は喜びを全身で表し「ファンに夢を与えたい！」と、熱いメッセージを送った。
第1試合ではチーム最年長の鈴木大介（連盟）がラス。チームの雰囲気を変えたいこの試合は、東家からEX風林火山・松ヶ瀬隆弥（RMU）、TEAM雷電・黒沢咲（連盟）、U-NEXT Pirates・鈴木優（最高位戦）、そして菅原の並びで開始した。
東1局、菅原はドラが2枚の好配牌。スムーズに手が進み、テンパイすると1・4筒待ちで即リーチ。松ヶ瀬、黒沢との3軒リーチに発展し、試合は序盤からバッチバチだ。ほどなく菅原は1筒をツモ。落ち着いた手つきで裏ドラをめくり、リーチ・ツモ・平和・ドラ2の8000点をゲット。デビュー初のアガリを嬉しい形で手に入れた。
さらに東2局も菅原にチャンスが続く。ドラ五万を暗刻にして4・7筒のテンパイ。これをツモってタンヤオ・赤・ドラ3の8000点、点棒は4万点を早くも超えてダントツだ。極めつきは東3局。親の鈴木優がリーチをかけてきたが、これに菅原は果敢に追っかけリーチ。すぐにツモってリーチ・ツモ・ドラの4000点の加点に成功。猛者揃いのオーディションを勝ち抜いた勝負センスが、遺憾なく発揮された。
南4局、親の菅原は中盤でカン四万のテンパイ。ダマテンに構え、流局して手を伏せればトップになれるが、ここでの選択はリーチとした。一方、2着目の鈴木優は、白待ちの混一色・七対子・ドラ2という逆転の超大物手をテンパイ。結果はいずれの手もアガリとはならず。黒沢が松ヶ瀬からアガってゲームセット。チーム初トップにファンからは「初登場初トップ！」「菅原さん持ってるね」「さすが実力で入った本物のビーストだな」「おめでとおお！」など多数のコメントが寄せられた。
デビュー戦で掴んだ初勝利、菅原は感無量。「嬉しさのあまり声が変なんですけど、すみません、はい、嬉しいです！」と頬を紅潮させた。また「『緊張する場だよ』というのを先輩方に聞いていたんですけど、しっかり打つぞ！という気持ちの方が勝った」と自身の戦いぶりに胸を張った。オーラスのリーチについては「BEAST（の選手）だったらどうするか、と考えた時に、カン四万が残ったらリーチしようと。あのタイミングでのテンパイだったので、リーチに行きました」と説明した。鈴木優が跳満のテンパイをしていた衝撃事実が明かされると、菅原は思わず頭を抱えて「早く（映像を）見返したいですね！」と苦笑い。
最後にファンへ菅原は「ファンの皆さんにたくさんの夢を与えられるように、精一杯頑張ってまいりますので、応援よろしくお願いします！」と語りかけた。ファンからは「おめでとう！」「応援するよー！」「チームとして初勝利ポーズ！」など、記念すべき初勝利を祝う声が絶え間なく寄せられていた。
【第2試合結果】
1着 BEAST Japanext・菅原千瑛（連盟）3万8200点／＋58.2
2着 U-NEXT Pirates・鈴木優（最高位戦）2万7900点／＋7.9
3着 TEAM雷電・黒沢咲（連盟）2万1900点／▲18.1
4着 EX風林火山・松ヶ瀬隆弥（RMU）1万2000点／▲48.0
【9月22日終了時点での成績】
1位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ＋135.0（2/96）
2位 TEAM雷電 ＋30.5（4/96）
3位 KADOKAWAサクラナイツ ＋21.2（4/96）
4位 U-NEXT Pirates ＋10.4（4/96）
5位 BEAST Japanext ▲24.6（4/96）
6位 EX風林火山 ▲33.4（4/96）
7位 セガサミーフェニックス ▲33.9（2/96）
8位 渋谷ABEMAS ▲41.8（4/96）
9位 赤坂ドリブンズ ▲63.4（4/96）
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
