<大相撲九月場所>◇十三日目◇22日◇東京・両国国技館
前頭四枚目・宇良(木瀬)が前頭筆頭・明生(立浪)との熱戦を制し、突き落としで下して7勝目を挙げた。白熱した一番に実況の藤井康生アナウンサーも「いい相撲になってきました」と大興奮。ファンからも「お互いフラフラの消耗戦!」「これが相撲の醍醐味」とコメントが相次いだ。
立ち合い突き上げて攻めた明生が一気に土俵際に持っていくも、残した宇良も盛り返して前に出る攻めを展開。その後、互いに何度も頭をぶつけ合う激しい相撲を繰り広げていった。途中、宇良が足を取りに行こうとしたが、明生も残して応戦。俵に足がかかった宇良がのど輪で必死の抵抗を試みると、つっかえ棒を外すように相手のバランスを崩した宇良が、突き落としで明生を転がした。勝った宇良は疲労困憊の様子でふらつきながら勝ち名乗りを受けにいった。宇良は7勝目。敗れた明生は7敗目を喫した。
白熱した一番に、ABEMAで実況を務めた藤井康生アナウンサーも「何度も当たり合いながらいい相撲になってきました」「ゴチンという音が響く」と力の入った実況。見事に宇良が勝利すると「宇良、フラフラ。最後はよく凌ぎました」と健闘を称えた。
取組後、同じくABEMAで解説を務めた元大関・豪栄道の武隈親方は「素晴らしい攻防のある相撲でした」と称賛した。藤井アナが「宇良の勝因は?」と質問すると、武隈親方は「上体を最後まで上げずに、反らずに、足が揃わなかったこと」「何度も起こされそうになったんですけど、そのたびに頭をつけようとして。足の構えも良かった」と分析。これを受けて藤井アナは「なるほど。左足をつねに前に出しています。足が揃わないところも宇良の良さ」と語った。
激しい攻防戦を繰り広げた一番に、ファンからも「熱戦ありがとう」「お互いフラフラの消耗戦!」「いやあ面白かった」「これが相撲の醍醐味」と興奮気味の声が相次いで寄せられた。(ABEMA『大相撲チャンネル』)