自分でも信じられないようなミス、でもこのままじゃ終われない。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」9月25日の第2試合はU-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)が今期初トップを獲得。思いがけない放銃もすぐさま体勢を立て直し、ライバルの反撃から逃げ切った。
第1試合に登板した鈴木優(最高位戦)は悔しいマクられ方をした2着。チームに活力を与えたいこの試合は起家からEX風林火山・勝又健志(連盟)、瑞原、セガサミーフェニックス・東城りお(連盟)、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)の並びで始まった。
瑞原は東2局1本場、手際良く仕掛けたタンヤオで5800点(+300点)を獲得した。しかし次局、東城のリーチと萩原の仕掛けに挟まれ長考。吸い込まれるように萩原へ満貫を放銃してしまった。このミスで「トップ取らなきゃ帰れない!」と奮起。東3局はリーチ・ツモ・平和・赤の5200点、東4局はリーチ・ツモ・裏ドラの4000点と連続加点でトップ目に立った。南2局1本場は勝又に5200点を放銃。接戦となるも、南4局は3者からの猛反撃に耐え、東城のアガリを見送ってトップ逃げ切り。試合後は思わず安堵の笑みがこぼれる今期初勝利を手に入れた。
インタビューでは「嬉しいというより、今日は道中でひどすぎる放銃をしちゃったの!」と反省の弁がついて出た。東2局2本場、萩原への放銃は「(混一色仕掛けのパターンは)チームメイトから教えられていたことなのに『こんな放銃してしまった!』と思って、頭がごちゃごちゃとなって『今すぐ控室に帰って謝りたい』って。これはトップを取らないと帰れない!」と当時の心境を打ち明けた。
まさに辛勝、喜びより反省が先に出るインタビュー。それでも仲間の悔しい2着に続く試合で得たトップは、チームを大いに盛り上げるものだ。一昨年のMVPプレーヤーであり、例年個人成績で上位に名を連ねる瑞原が勝つことで“航海”は加速する。最後にファンへ瑞原は「なんとかチーム2勝目を取ることができてホッとしています!」とキラキラの笑顔を見せて「2着も大事だし、トップが取れる時はトップを目指して、コツコツと上を目指していきたいと思います!」とメッセージ。これにファンからは「あっきーなナイスゥー!!!」「かわいすぎるっ!」「今期も頼りになりそう」とエールが多数寄せられていた。
【第2試合結果】
1着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)3万200点/+50.2
2着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)2万8600点/+8.6
3着 セガサミーフェニックス・東城りお(連盟)2万3400点/▲16.6
4着 EX風林火山・勝又健志(連盟)1万7800点/▲42.2
【9月25日終了時点での成績】
1位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +135.0(2/96)
2位 TEAM雷電 +100.9(6/96)
3位 U-NEXT Pirates +76.4(6/96)
4位 KADOKAWAサクラナイツ +21.2(4/96)
5位 BEAST Japanext ▲24.6(4/96)
6位 渋谷ABEMAS ▲41.8(4/96)
7位 赤坂ドリブンズ ▲63.4(4/96)
8位 セガサミーフェニックス ▲78.5(4/96)
9位 EX風林火山 ▲125.2(6/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。