こんな逆転、滅多に見られない。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」9月29日の第1試合。終盤の2局で高打点を連発、逆転勝利を果たしたトッププロの戦い振りに、放送席も驚愕した。
この試合の主役はKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)。南3局を迎えて佐々木はトップ目の渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)と2万3900点差の3着目。僅差のU-NEXT Pirates・仲林圭(協会)と2着を争うことがテーマと思われたが、佐々木の視線はさらに上の獲物を捉えていた。
佐々木はまずこの局、リーチ・一発・ツモ・タンヤオ・平和・ドラの1万2000点をツモ。両者の点差は大きく縮まり、こうなれば佐々木の狙いはただ一つ。オーラスは白を鳴き、さらに七・八・九・九万の形からドラ九万を鳴いて白・ドラ3のテンパイだ。これを仲林からアガり、逆転勝利でファンを沸かせた。
試合中はもとより、試合直後も暗がりの中で佐々木が卓上を見つめる姿は、まさに狙った獲物を逃さない“魔王”の眼。放送席は「2局で抜き去っていきましたね!」と騒然。ファンからも「魔王つよすぎ!」「さす魔王や!」「まさか勝つとは」「俺達の魔王かっけぇ」と賛辞や驚きの声が投げかけられていた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)