ファンの度肝を抜く大立ち回りだ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」10月2日の第1試合はBEAST Japanext・鈴木大介(連盟)が記念すべきMリーグデビュー初トップ。東場と南場、それぞれの親で倍満をアガるなど持ち前の高打点打法が炸裂。放銃5回も「自分の麻雀を打ち切れた」と胸を張った。
この試合は東家から赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)、鈴木大介、渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)、KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)の並びで開始。鈴木大介は東2局2本場、三色同順が確定した大物手をリーチ。終盤にタンヤオが付く高目の六万をツモり、リーチ・ツモ・タンヤオ・平和・三色同順・ドラ・裏ドラの2万4000点(+600点、供託1000点)を手に入れた。次局も親満貫をツモ、点棒は6万点に迫る大量リードだ。
このまま逃げ切りデビュー初トップと誰もが思っただろう。しかし好事魔多し、その後も手に恵まれたことがかえって仇となり、放銃と堀の跳満ツモにより、南2局の親番を迎えて2万点台の2着目に落とされてしまった。
ここで鈴木大介は1筒待ちの七対子をリーチ。ドラの一万が対子の大チャンスだ。これを終盤にツモり、リーチ・ツモ・七対子・ドラ2・裏ドラ2の2万4000点、この日2発目の親倍満をゲット。何度振り込んでも戻ってくる脅威のパワー。ファンはこのアガリに「えぐぅ!」「もうなんやねんこれww」「バケモンだろ」とあっけに取られるばかりだ。このリードを保ちトップでフィニッシュ、嬉しい初勝利を手に入れた。
ジェットコースターのような試合を終え、鈴木大介は「いつも通りの展開。よく(ライバルの当たり牌を)掴みますね」と苦笑いして「やっぱり、楽には勝たせてくれないという感じですね」と激戦を振り返った。点棒の出入りが激しい展開は「産みの苦しみ」と表現し、初勝利には「なんとか1勝できたんで、これからも自分の麻雀を貫きたい」と頼もしく語った。5回の放銃については「そういうバイオリズム」と割り切った様子で「運良く当たり牌が通せるようになればいいかな」。
最後に鈴木大介は「自分の麻雀を打ち切れた」と改めて試合内容をまとめ「よくアガってよく打ち込む、打ち込む手は打ち込んでいいと思っているので、それでいきたいと思います!応援よろしくお願いします!」とファンへメッセージ。チームの決めポーズも「一生できないと思っていた」と安堵の笑みを浮かべながらしっかり披露した。
麻雀界だけではなく日本中が注目する二刀流雀士が、デビュー3戦目で大爆発。その戦いぶりに魅せられたファンからは「おもしろかったです!!」「ビーストすぎて最高の試合だった!!」「このままで行くべき、がんばれーー」と熱いエールが寄せられていた。
【第1試合結果】
1着 BEAST Japanext・鈴木大介(連盟)4万8400点/+68.4
2着 赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)3万1500点/+11.5
3着 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)1万4700点/▲25.3
4着 渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)5400点/▲54.6
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)