ピンチで発動、若きエースの底力!松本吉弘が逃げ切り勝利にさわやか笑顔「雰囲気はガラッと変わる!」/麻雀・Mリーグ
【映像】苦境での2勝目にホッとする松本吉弘

 このまま低迷するわけがない。前年度覇者のプライド、タフさが伝わるような熱戦だった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」10月2日の第2試合は渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)がトップ。第1試合でラスとなった日向藍子(最高位戦)のマイナスを即座に打ち消し、チームの士気を高めた。

【映像】苦境での2勝目にホッとする松本吉弘

 試合は起家からBEAST Japanext・中田花奈(連盟)、KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)、松本の並びで始まった。松本は東1局、中田のリーチをかわす2600点のアガリ。好スタートを切ると、次のチャンス手は東4局。4・7索待ちのメンタンピンをリーチすると、4索をツモ。リーチ・ツモ・タンヤオ・平和・ドラの1万2000点を獲得し、1人大きなトップ目に立った。

 その後は防戦が続き、たろうに迫られて迎えたオーラス。わずか500点差のため、まずはアガって逃げ切る体制を整えたいところ。しかし4着目の堀が2・5・8索待ちでリーチ、これで松本は大ピンチだ。放銃はもちろん、ツモられても親被りでたろうに逆転されてしまう。松本はたろうの動向に目を光らせ、放銃しない牌を選ぶことはもちろん、たろうに利する情報は出さないようにするなど、繊細に打牌を選んだ。結果、堀はツモれず、たろうもテンパイできずに流局。松本が逃げ切ってトップとなった。

 目下、チームは最下位。そしてこの日の初戦もラスと、逆境で掴んだトップに松本は「まだまだ全然序盤でわかんないんですけど(チームが)ちょっと暗い雰囲気にはなっているかなと。なんとかトップを取りたいと思っていたので、この結果は嬉しいです」と喜んだ。ギリギリの攻防戦となったオーラスは「あの待ち(2・5・8索)が引かれない(ツモられなかった)のはラッキーとしか言いようがないです」と、牌の巡り合わせを喜んだ。

 チームにはこれまでの5年で培った自信と経験値がある。「浮き沈みがあってもあんまり『ヤバい!』という感じにはなっていないです。でもこの1勝で、チームの雰囲気はガラッと変わると思います」と松本はさわやかな笑顔をみせた。ファンは「やっぱり松本なんだよなぁ」「アベマズのエースもってい」と強い信頼と賛辞を送った。

 若きエースが嫌な雰囲気を変えた。6年連続ファイナルシリーズ進出に曇りなし、優勝候補がここから仕切り直しだ。

【第2試合結果】

1着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)3万9600点/+59.6
2着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)3万7100点/+17.1
3着 BEAST Japanext・中田花奈(連盟)1万6300点/▲23.7
4着 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)7000点/▲53.0

【10月2日終了時点での成績】

1位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +255.4(6/96)
2位 TEAM雷電 +106.5(8/96)
3位 赤坂ドリブンズ +39.7(10/96)
4位 BEAST Japanext ▲1.3(8/96)
5位 U-NEXT Pirates ▲1.8(8/96)
6位 KADOKAWAサクラナイツ ▲58.2(8/96)
7位 セガサミーフェニックス ▲101.9(6/96)
8位 EX風林火山 ▲113.8(8/96)
9位 渋谷ABEMAS ▲124.6(10/96)

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)

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Mリーグ 配信情報まとめ
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