初トップは新監督に捧げよう。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」10月5日の第1試合はセガサミーフェニックス・魚谷侑未（連盟）が今期チーム9戦目にして初勝利を獲得。試合後は新監督の近藤誠一（最高位戦）の名も挙げ、喜びを露わにした。
監督が変わり、新戦力として醍醐大（最高位戦）も加わった今期。ここまでチームは2着3回、3着4回、ラス1回と全9チーム中、唯一勝利がない。今期初勝利を期待され、ドラ1でチームの主力である魚谷がこの日の初戦を任された。この試合は東家からKONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典（連盟）、魚谷、TEAM雷電・萩原聖人（連盟）、U-NEXT Pirates・鈴木優（最高位戦）の並びで開始した。
試合は萩原が中盤に抜け出しトップ目。魚谷は東4局1本場、リーチ・ツモ・ドラの4000点（＋300点）で萩原に迫る。その後も最少得点ながら加点を続け、オーラスは3万600点のトップ目。2着目の萩原とわずか200点差だったが、ラス目の滝沢が鈴木優からアガって逃げ切り、嬉しいチーム初勝利をゲットした。
満貫以上のアガリはなく、薄氷を踏むゴールだが、勝利に変わりはない。魚谷は試合後に思わず顔を覆いながら「いやあ、本当に嬉しいですね」。さらに「スカッとするような手は全然なくて、その中で何とかつないでトップになった、コツコツでしたね！」と試合を振り返った。
勝てていなかったとはいえまだ序盤、先は長い。魚谷は「いつも勝ちたいとは思っているんですが、応援してくださる方はモヤモヤしていたと思う」と、開幕からこの日までの戦いの心の内を語り、また控え室にいる近藤新監督については「今日は近藤誠一監督がいらっしゃっているので、皆さんにトップを届けたいなという気持ちはいつもより強かったです」。“ゆーみん”の笑顔にファンからは「フェニックス初トップおめ！」「待ってたぞー」「さすがです」と祝福や安堵の声が多く寄せられた。
勝ちが遠く、苦しい時にエースが結果を出した。新監督と共に歩む新シーズンがようやく始まった。
【第1試合結果】
1着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未（連盟）3万600点／＋50.6
2着 TEAM雷電・萩原聖人（連盟）3万400点／＋10.4
3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典（連盟）2万5300点／▲14.7
4着 U-NEXT Pirates・鈴木優（最高位戦）1万3700点／▲46.3
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
