将棋の藤井聡太竜王(名人、王位、叡王、棋王、王将、棋聖、21)が10月6日、第36期竜王戦七番勝負第1局で伊藤匠七段(20)と午前9時から対局を開始した。開幕局の舞台は東京都渋谷区の「セルリアンタワー能楽堂」。同学年対決に加えて、両者の年齢を合計した“41歳”はタイトル戦の両対局者合計年齢の歴代最年少記録だ。注目のシリーズ初戦を制するのはどちらか。
藤井竜王は、2016年10月に四段昇段。第35期竜王(1組以上:2期)、第81期名人(A級以上:2期)。今春、初挑戦した名人戦七番勝負に勝利し、最年少名人と史上2人目の七冠保持者に。叡王戦五番勝負のほか、ヒューリック杯棋聖戦五番勝負、伊藤園お~いお茶杯王位戦七番勝負でも防衛を飾り、タイトル戦敗退無しのまま獲得数を17に伸ばした。現在は前人未踏の“八冠制覇”を目指し王座戦五番勝負に挑戦中だ。竜王戦は2021年の第34期に初挑戦し、豊島将之九段に4-0で勝利。翌2022年は広瀬章人八段の挑戦を受け、4-2で初防衛を果たした。今期は同学年の挑戦者を迎えて防衛3連覇を目指す。
伊藤七段は、2020年10月に四段昇段。竜王戦5組、順位戦C級1組。棋戦優勝は新人王戦で1回。各棋戦でも上位で活躍を見せるなど、その存在感は“若手枠”を大きく飛び越え「タイトルホルダー候補」筆頭格と呼ばれている。今期の竜王戦では5組優勝から決勝トーナメントに参戦し、前期挑戦者の広瀬章人八段(36)、名人経験者の丸山忠久九段(53)、1組優勝者の稲葉陽八段(35)ら並み居る強豪をなぎ倒して挑戦者決定三番勝負に進出。永瀬拓矢王座(31)に2連勝を飾り自身初となるタイトル挑戦権を獲得した。勢いそのままに最強七冠王に挑み、初戴冠を狙う。
2002年生まれの同学年の両者の公式戦対戦成績は2局あり、藤井竜王の2勝。持ち時間は各8時間の2日制で、振り駒の結果、先手は伊藤七段に決まった。第2局以降は先手・後手が交互に入れ替わる。ABEMAでは、この対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)