Mリーグ機構は、「大和証券Mリーグ2023-24」、10月6日の第1試合に出場する4選手を発表した。注目は前日5日、プレーヤーズ解説で登場したKADOKAWAサクラナイツ・渋川難波(協会)。もともと公式解説を務めていた時期もあり、その解説ぶりにはファンから絶賛が集まったが、現在はMリーガーとして戦っている立場。一夜明けて今日は、選手での活躍を目指す。
【中継】大和証券 Mリーグ 風林火山vsサクラナイツvsABEMASvsBEAST
オフに行われた個人戦・Mトーナメントでは初代王者に輝き、絶好調モードで開幕を迎えた渋川だったが、いざ新シーズンが始まってみると、思うような麻雀が展開できず2戦して3着1回、ラス1回。早くも3ケタマイナスが近づいてきただけに、胸中穏やかではない。どの選手もシーズン1勝を挙げるまでは落ち着かないもの。勝利者インタビューで、高々とブレードを掲げられるか。
1勝こそ挙げたもの、4戦してラスを3回も引いているのがEX風林火山・勝又健志(連盟)。周囲から「先生」と呼ばれるように、雀力の高さ、研究の深さは特筆ものだが、大きなミスをしたわけでなくとも、ラス3回という憂き目にあうのが麻雀らしいところでもある。理不尽な展開もつきまとう麻雀を知り尽くしている男が、この苦境からどう抜け出すか。
チームポイントが3ケタマイナスの中、孤軍奮闘しているのが渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)。リーダー多井隆晴(RMU)はまだ出場がなく、白鳥翔(連盟)、日向藍子(最高位戦)は未勝利。チーム2勝は、どちらも松本が持ち帰ったものだ。この踏ん張りがなければ、リーグ最下位の時期がさらに長引いていたこともあり、まだ開幕1カ月足らずだが、チームの柱となるべく、また1つ階段を上がっている最中だ。
新規参戦BEAST Japanextは、記念すべきチーム初勝利を挙げた菅原千瑛(連盟)が個人2勝目を狙う。試合中の困り顔がトレードマークにもなっているが、打っている麻雀は力強さも感じさせる堂々としたもの。近年、タイトル戦などで一気に結果を出してきた自信に裏打ちされているかのようだ。困った後の勝利の笑顔を、ファンは待っている。
【10月6日第1試合】
EX風林火山・勝又健志(連盟)個人30位 ▲80.2
KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波(協会)個人34位 ▲97.1
渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)個人4位 +78.0
BEAST Japanext・菅原千瑛(連盟)個人13位 +32.3
【10月5日終了時点での成績】
1位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +358.7(10/96)
2位 TEAM雷電 +133.1(12/96)
3位 赤坂ドリブンズ +39.7(10/96)
4位 U-NEXT Pirates +6.9(10/96)
5位 BEAST Japanext ▲1.3(8/96)
6位 KADOKAWAサクラナイツ ▲58.2(8/96)
7位 渋谷ABEMAS ▲124.6(10/96)
8位 セガサミーフェニックス ▲130.0(10/96)
9位 EX風林火山 ▲224.3(10/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)