低迷するチームを救う勝利、試合後には古い戦友へ軽口も飛び出した。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」10月6日の第2試合はEX風林火山・二階堂瑠美（連盟）がトップ。ロケットスタートを決めた最強ライバル渋谷ABEMAS・多井隆晴（RMU）に向かって猛追、中盤に満貫・親跳満を繰り出して大逆転。頼れるお姉ちゃんの活躍に、ファンも大いに沸いた。
試合は起家から多井、瑠美、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎（連盟）、BEAST Japanext・猿川真寿（連盟）の並びでスタート。5万点を超えるリードの多井に対し、瑠美は南1局2本場にチャンス手を迎えた。内川の先制リーチに対して、13巡目に追っかけリーチ。内川のアガリ牌を2枚も吸収、瑠美の見事な手順が光るリーチだ。これを内川からロン、リーチ・タンヤオ・平和・一盃口・赤の8000点（＋600点）をアガって多井へ迫った。
南2局の親番では6巡目に「ツモって切って、テンパってしまって」先制リーチ。牌の流れに身を任せた結果、このカン7筒待ちの攻撃が大正解。終盤にアガリ牌を引き当て、リーチ・ツモ・赤2・裏ドラ2の1万8000点でトップ目に立ち、そのままゴールイン。チームに活力を与えるトップとなった。
多井が試合後のインタビューで泣くようなふりをして悔しさを露わにすると、その後に瑠美は「あんなに泣かれると心が…全然痛まないです！」と笑いを取った。プロ麻雀界がまだ始まったばかりの時期から同じ団体で戦ってきた間柄だからこそ出たユーモア。これにファンは「痛まないですw」「多井にここまで言えるのはルミアキくらいのもんや」と大笑い。
その後に瑠美は「まさかトップが取れるとは、ありがたいです。難しい選択がなくて、本当に素直に打って、テンパイすればアガリにつながった」としみじみ。試合前は“軍師”こと勝又健志（連盟）から「ラスになってもいいから強気で行きなよ！」とアドバイスを受けたとして、ライバルのリーチにも積極的に向かっていった内容に胸を張った。最後にファンへ「チーム全体がなかなか厳しい状況が続いていましたけど、まだまだ始まったばっかりです」とにっこり笑顔でメッセージ。
ファンからは「マジで瑠美さん可愛いー！」「次も頑張ってね」「多井を捲ったのはエラいぞ」と熱いコメントが寄せられ、来週からのさらなる巻き返しが期待されていた。
【第2試合結果】
1着 EX風林火山・二階堂瑠美（連盟）5万1800点／＋71.8
2着 渋谷ABEMAS・多井隆晴（RMU）4万1400点／＋21.4
3着 BEAST Japanext・猿川真寿（連盟）1万1600点／▲28.4
4着 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎（連盟）－4800点／▲64.8
【10月6日終了時点での成績】
1位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ＋358.7（10/96）
2位 TEAM雷電 ＋133.1（12/96）
3位 赤坂ドリブンズ ＋39.7（10/96）
4位 U-NEXT Pirates ＋6.9（10/96）
5位 BEAST Japanext ▲68.7（10/96）
6位 KADOKAWAサクラナイツ ▲73.3（10/96）
7位 渋谷ABEMAS ▲97.7（12/96）
8位 セガサミーフェニックス ▲130.0（10/96）
9位 EX風林火山 ▲168.7（12/96）
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
