「SUNTORY将棋オールスター東西対抗戦2023」関西予選Cブロックが10月7日に行われ、久保利明九段(48)が糸谷哲郎八段(35)に132手で勝利した。この結果、久保九段が西軍の最後の代表権を獲得。初の東西対抗戦出場を決めた。
西軍に心強いベテランが加わった。久保九段は2回戦からの出場で、西田拓也五段(32)、矢倉規広七段(49)、村田顕弘六段(37)に勝利し決勝戦へと進出。大一番では、糸谷八段との対戦となった。振り駒の結果、糸谷八段の先手番となると久保九段は三間飛車を採用。華麗な差し回しでペースを握ると、糸谷八段をぐんぐん突き放していった。2期連続の決勝進出権獲得を狙う糸谷八段も簡単には譲れない。金を3枚重ねた鉄壁の要塞を築いたが、久保九段が押し切って勝利を飾った。
この結果、関西代表はファン投票で選ばれた藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、21)、豊島将之九段(33)、菅井竜也八段(31)の3人に加えて、予選Aブロック突破者の山崎隆之八段(42)、同Bブロックからは稲葉陽八段(35)、そしてCブロックから久保九段の参戦が決まった。
◆SUNTORY 将棋オールスター 東西対抗戦2023 ファン投票による選出(東西各3人)、予選(東西各3人)、決勝戦(東西各6人)によって構成される。12月下旬に開催予定の決勝では、個人戦と団体戦のポイント数で優勝チームを決定。対局は全て持ち時間なし、初手から1手30秒未満で行われる。先手・後手は振り駒で決める。
(ABEMA/将棋チャンネルより)