将棋の藤井聡太王座(竜王、名人、王位、叡王、棋王、王将、棋聖、21)が10月11日、王座戦五番勝負第4局で永瀬拓矢王座(31)に勝利、シリーズ成績3勝1敗で王座獲得に成功し、全8つのタイトルを独占した。12日には対局が行われた京都府内で一夜明け会見に応じた藤井王座。偉業を達成した自分への“ご褒美”を問われると、「何かご褒美ということはなくて、王座戦をしっかり振り返って前に進んでいけたらと思っています」と語り、更なる前進を誓った。
史上初の偉業達成から一夜明けた藤井新王座が、晴れやかな笑顔を見せた。激闘を勝ち切った後も様々な公式行事が目白押しの夜だったが、「部屋に戻った後、軽く対局を振り返りました。軽くといってもいろいろ考えてしまったんですが、それなりに普段通り寝られたかなと思います」と自室に戻ってからはリラックスして過ごしたという。
八冠独占については「実現できたのもまだまだ実感がわかないというのが正直なところです」。今後は全棋士に追われる一層厳しい戦いが待ち受けることになるが、「将棋は盤を挟んでしまえば、立場の違いはまったくないので、これまでと変わらない気持ちでいいのかなと思っています。これまで以上に将棋の内容であったり、高いレベルのものが要求されると思っています。」と語り、より一層気持ちを引き締めている様子だった。
さらに、自分へのご褒美を問われる場面も。「私自身は勝った時にご褒美はあまり考えていなくて、むしろ勝った時も負けた時も変わらずモチベーションを保つことが大事。負けた時にどう気分をよくするか意識しています」とあくまで冷静。「この王座戦をしっかり振り返って、前に進めたらと思っています」と語り、更なる前進を誓っていた。
(ABEMA NEWS)