Mリーグ機構は、「大和証券Mリーグ2023-24」、10月12日の第1試合に出場する4選手を発表した。注目は、まさかの個人最下位とつまずいているU-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)。「麻雀ロボ」もしくは「麻雀サイボーグ」と呼ばれるトップ雀士が、よもやの低迷だが“メンテナンス”を終えて、浮上のきっかけを掴むか。
【中継】大和証券 Mリーグ ドリブンズvs風林火山vsサクラナイツvsPirates
小林といえば、デジタル派の実力者として周囲も認める存在。勝っても負けても冷静さを失わず、どっしりと構えている様子はチームメイトにとっても、とにかく心強い。そんな小林が3ケタマイナスという事態は、自他ともに想定外。経験豊富なプレーヤーだけに、どこから本格的に巻き返してくるか。
納得のいかない出だしなのは、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)も同様だ。近年低迷していたチームは、新戦力の加入で活気を取り戻しているものの、たろうのエンジンはまだかかっていない。独創的な打牌選択から「ゼウス」と呼ばれる男が“らしさ”を取り戻せば、チームはもっと上に行く。
KADOKAWAサクラナイツのリーダー内川幸太郎(連盟)も、個人25位の▲52.7では、チームを引っ張るという役割を果たせていない。今期はチーム維持のためにセミファイナルシリーズ進出が絶対に必要。まだシーズンの1/8を終えた程度だが、常に後方を意識するような位置取りはしたくない。やはり浮上には内川の力が必要だ。
他の3人とは異なり、昨シーズン同様にのびのびと打てているのはEX風林火山・二階堂瑠美(連盟)。表情豊かに打つ様子は、麻雀の内容と並んで支持を受ける理由だ。チームはリーグ8位と沈んでいるものの、瑠美の高打点なアガリと笑顔があれば、あっという間にチームの雰囲気はパッと明るくなる。
【10月12日第1試合】
赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)個人29位 ▲72.2
EX風林火山・二階堂瑠美(連盟)個人10位 +44.4
KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)個人25位 ▲52.7
U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)個人36位 ▲114.9
【10月10日終了時点での成績】
1位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +364.3(12/96)
2位 TEAM雷電 +123.2(14/96)
3位 赤坂ドリブンズ +88.8(12/96)
4位 U-NEXT Pirates +47.6(12/96)
5位 KADOKAWAサクラナイツ ▲54.9(12/96)
6位 渋谷ABEMAS ▲110.2(14/96)
7位 セガサミーフェニックス ▲113.2(12/96)
8位 EX風林火山 ▲168.7(12/96)
9位 BEAST Japanext ▲176.9(12/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)