試合前の笑顔が、今期初勝利を呼び込んだのかもしれない。U-NEXT Piratesの小林剛(麻将連合)は10月12日に行われた「大和証券Mリーグ2023-24」の第1試合に出場すると、親番で高打点を連発して、自身3試合目で今期初勝利。それまで2戦して、いずれもラスを引くなど、安定感抜群の小林からは想像もできない大不振。ところが、プレッシャーがかかりそうな3戦目の前に、なんと小林はリーグ最下位に落ち込んでいたものを「ひどい成績」と対戦相手たちに自ら笑いながら紹介していた。
「見て、あのひどい成績。ふふふ」。試合会場の手前にある前室で、入場を待っていた小林ら4選手は、ふとモニターに映る出場選手の成績を眺めていた。すると小林は、2戦2ラスという自分の数字が出た途端、他選手に見るように促した。
KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟) ※以下、内川
おろ。
EX風林火山・二階堂瑠美(連盟) ※以下、瑠美
すごい、全部36(位)。サブローおじさんだ。(トータルポイント、平均順位、4位回避率が全て36位)
小林
最高スコア、6800点です。
瑠美
きゃははははは(爆笑)
小林
合計アガリ点、7300点でした。
内川
平均じゃなくて?
小林
(2半荘、アガリ3回の)合計。
内川
きちー!
チームのリーダーともなれば、自身が2連敗で足を引っ張る形になっていると、重圧を感じそうなところだが、当の本人はきれいに「36位」が3つ並んだものを笑い飛ばす余裕があった。牌効率を徹底的に追求した冷静な打ち回しで「麻雀ロボ」「麻雀サイボーグ」などと呼ばれるが、何よりその強さを支えているのは、鋼のメンタルだ。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)