口数が多いタイプではないが、力んだ様子もない。とても自然に生き、そして麻雀でも発想力豊かな戦いを見せるのがBEAST Japanext・猿川真寿(連盟)だ。その実力は以前から高く評価され、BEAST Japanextが新規参戦するタイミングで、ドラフト会議で1位指名を受けて、ついにMリーグ入りが決まった。同じくプロ雀士である妻と6歳の息子の前で、猿川が今まで見せたことがないような“本気”を出す。
44歳の猿川は2001年に日本プロ麻雀連盟に入会。同期にはEX風林火山・勝又健志らがいる。27歳で初タイトルである麻雀マスターズに優勝した。独特な手順から高打点のアガリを作り上げる様子は、名前にかけて「モンキーマジック」とも称される。Mリーガーでは唯一の雀荘オーナーでもあり、妻の石田亜沙己も店を手伝う。6歳の息子と3人で、麻雀を中心に幸せな家庭を築いている。
共働きのため、親子3人で写真を撮ったのはもう6年前。Mリーグ入り、さらに麻雀ニュース番組「熱闘!Mリーグ」の密着企画を機会に、久しぶりに記念撮影をすることになった。結婚式をあげていないだけに、石田にとっては記念となるウェディングドレス。猿川も妻、息子が楽しそうにしている様子に目を細めた。
マイペースに生きてきた猿川だが、多くの注目を集めるMリーガーになったからには、今までとは違った生き方が待っている。「(Mリーガーに)なれた以上は長く続けたい」と切り出すと「頑張る時期が来たなって感じはします」と、プロ雀士の一人ではなく、36人しかいないMリーガーとなった自覚も感じるようになった。飄々とした様子から、不意に飛び出す高打点のアガリ。ライバル選手たちをどれだけ翻弄できるか、1年目から注目だ。
(ABEMA/熱闘!Mリーグより)