慶応義塾大学の特任准教授でプロデューサーの若新雄純氏が出演した『ABEMAヒルズ』で「婚活」について自身の考えを明かした。
お見合い、マッチングアプリ、結婚相談所など多様な出会い方ができるなか、婚活疲れになってしまう人もいる現在。若新氏はこうした状況について「(女性側には)自分のタイミングと関係なしに求められてしまう“圧”があるのではないか」として考えを述べる。
「結婚に対するプレッシャーや婚活に対しての圧は男性からはあまり聞かない。もちろん多少はあるとは思うが、女性からの声を聞くことが多い。人生のステージを次に進めたいタイミングは、人それぞれでいいのではないかと思う」
また、若新氏はマッチングアプリについても触れ次のように評価した。
「僕自身、最初は出会いの少ない人たちが使うのかと思っていた。だが、どうやら『アプリを使わなくたって、いくらでも見つかるでしょう』と思えるような社会的にも華やかで容姿の面でも優れている人たちが使うケースもあるそうだ。東大、早稲田、慶応などの優秀な人が就職ナビを活用するように“自分の希望に合うより良い相手”を効率よく探す手段にしているのかもしれない。
婚活も就活も、強烈なフィルタリング機能がある。だからこそ条件に合致する相手を探すことができるシステムだが、あくまでも“社会的強者にとって”だ。現状では社会的に上澄みの人たちに人気で、そういう人たちと出会いたいなという登録者も増えるのでサービスとしては儲かるだろう。しかし、アプリさえあれば世のすべてのマッチングが上手くいくわけではないということでもある。“より良い条件”を探し始めたら永遠に終わらないかもしれない。こういうところはデータでマッチングできる社会の辛さではないかなと思う」
(『ABEMAヒルズ』より)
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