10月16日にZOZOマリンスタジアムで行われたパ・リーグCSファーストステージの福岡ソフトバンクホークスとの一戦。
ロッテ・安田尚憲が劇的なサヨナラ安打を放った際の、ソフトバンク側の守備が、ネット上の野球ファンの間で注目を集めている。
3-0、ソフトバンク3点のリードで迎えたこの試合の10回裏、ロッテは先頭の代打・角中勝也、続く1番・荻野貴司の連続ヒットで無死一、二塁とすると、この好機に、2番・藤岡裕大の劇的な3ランが飛び出し、土壇場で同点に。なおも押せ押せのロッテは、その後、2死走者なしから、5番・岡大海がレフト前ヒットで出塁すと、続く6番・安田は、カウント2-1からの4球目を弾き返し、この打球が右中間方向へと鋭く伸びる一打に。そのまま右中間を破って、一塁走者が岡であることを考慮すれば、ホームインしてサヨナラになるかと誰もが思うような場面であったものの、これを長打警戒で後ろに首位位置を取っていたソフトバンクのライト・谷川原健太が俊足を飛ばして追いつき、すぐさま内野へと返球。
さらにセカンド・川瀬晃から捕手・嶺井博希の元へと矢のような速さで行われたことから、極めて微妙なタイミングに。結果として間一髪でセーフとなり、ロッテのサヨナラとなったものの、走者の生還を許さないという、ソフトバンクナインの強い勝利への執念が感じられた好プレーであった。
10月20日放送の『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)では、改めてこのシーンをVTRで振り返ることとなったが、その際に映像を観た野球解説者のG.G.佐藤氏は「ライトもしっかりと、(フェンスまで)抜けずに捕らえたのも素晴らしいですよね。ファインプレーですよ。それで繋いで、いい中継しました、最後。」と、そのプレーを称賛した。
また、ネット上の野球ファンからは「サヨナラだけが注目されるかもしれないが、打った安田、返球をした谷川原、ほぼ完璧の中継をした川瀬、スピードを落とさず最後まで走り抜いた岡のそれぞれが超一流のプレー」「野球の楽しさ・怖さが全て詰まってる試合だった」「野球が好きな人なら10回の攻防は誰がみても面白いし震える試合。」「両チームともかっこよかったです。」「打った安田→抜かせないライト→中継に入ったセカンド→岡のヘッドスライディング→しかも体にタッチされない様に体は右に反転させている」「流石!プロ!」「岡の走力と走塁技術。最後はスライディングじゃ無くヘッドスライディングを選ぶあたり攻守の目一杯のプレーが凝縮されてました」「プロってやっぱり凄いわ。」「本当に野球って素晴らしい。」と、打った安田はもとより、激走で本塁生還を果たした岡や、最後まで執念を見せたソフトバンクナインへの称賛の言葉を中心に、様々な反響が寄せられている。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)