やはり、この男は頼りになる。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」10月24日の第1試合では、TEAM雷電の瀬戸熊直樹(連盟)が登板し、チームとして10戦ぶりの勝利を持ち帰った。
起家から瀬戸熊、赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)、KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)の並びで始まった当試合前のこと。チームメイトの本田朋広(連盟)がSNS上に「今月のトップお願いします」という謎メッセージを投稿していた。これを瀬戸熊は「今月の初トップのことだろう」と解釈。「その使命を受けた」と気合が入っていたという。
1発目の攻撃は流局で迎えた東3局1本場だ。瀬戸熊は七万の単騎待ちでリーチをかけると、「ツモった本人がビックリ」というリーチ・ツモ・七対子・赤・ドラ2の跳満・1万2000点(+300点、供託1000点)を獲得。東1局で満貫・8000点をアガった渡辺を抜いてトップ目に躍り出た。東4局でもリーチ・ツモ・平和・赤の5200点を加点すると、南2局では渡辺からタンヤオ・赤3・ドラ2の跳満・1万2000点(供託1000点)を奪取。最後は岡田の追い上げがあったものの、そのまま逃げ切りを決めた。
「僕は麻雀しかない、しがないおじさん。麻雀では負けられない」。試合後、瀬戸熊は「ネット麻雀のスーパースター」と評した渡辺について言及。「意識はしない」と決めたそうだが、渡辺からの跳満には「嬉しかったね、あのアガリは」と笑みをこぼした。
「ようやく雷電、10月初トップ来ました」。チームは開幕当初こそ好調だったものの、このところは勝利から遠ざかり、貯金はほぼ使い果たしていた。「まだ先は長いので、どうなるかわからないですけど、一戦一戦、大切にやっていきますので、これからもご声援よろしくお願いします」。お馴染みのフレーズ「雷電の麻雀は面白いんです」の後、カメラに向かって手を振った頼れるアニキが、チームをまだ見ぬ景色へと導く。
【第1試合結果】
1着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)4万8100点/+68.1
2着 KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)3万6600点/+16.6
3着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)1万9800点/▲20.2
4着 赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)-4500点/▲54.5
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)