志願の連投を経てこの日で週またぎの3連投。「出たい」という気持ちが結果にしっかりと表れた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」10月30日の第1試合はKADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)がトップを獲得。試合後は「お腹いっぱいになりかけてきた」と笑顔を振りまいた。
当試合は東家からKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)、岡田、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、多井の並びで開始した。東1局から岡田にチャンス手が入る。ドラに赤、そして一盃口が確定した平和をリーチ。追っかけリーチの茅森からこれをロン、リーチ・平和・一盃口・赤・ドラの8000点で大きなリードを手に入れた。
東2局2本場は岡田の磨かれた勝負センスが活きた。佐々木がドラの2索を暗カンすると新ドラは西。西は西家の多井がポンしている牌だ。4本の供託もあり、ここは急ぐべきと親の岡田は積極的に仕掛けを入れ、タンヤオの1500点(+600点、供託4000点)をゲット。このアガリで持ち点は4万点を超えた。実況の日吉辰哉(連盟)は「堂々の戦い!」と賛辞を送れば、解説者の藤崎智(連盟)も「無双状態!」と脱帽だ。その後もチャンス手はしっかりリーチをかけ、アガリを重ねた岡田。素点しっかり+67.7のトップ、個人2連勝を獲得した。
勝利者インタビューでは「おかぴーようやっとる!」「おかださまー」「サクラの救世主」「岡田無双!」「連勝!おめでとうございます!」と多数の祝福コメントに迎えられた岡田。個人2連勝には「気持ちいいですね!」とキラッキラの笑顔。「3連投はちょっとだけ緊張した」と語るも、その後の試合の振り返りでは記憶をスラスラとたどり、やはり堂々と、自分らしく戦っていたことが窺えた。
リーグ最年少として長く奮闘してきたが、今期からその座はBEAST Japanext・中田花奈(連盟)に譲り、一人前の戦力として大成だ。今期の成績によってはメンバー変更というレギュレーションもファンからすれば気にかかるところだが、「そんなことを考えさせないくらい、終盤ポイントを持って迎えたいと思います!」と頼もしいコメント。
試合に出たい、という強い思いのままに岡田が腕を振れば、チームは上だけを見て邁進するはずだ。
【第1試合結果】
1着 KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)4万7700点/+67.7
2着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)3万6400点/+16.4
3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)1万5300点/▲24.7
4着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)600点/▲59.4
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)