将棋の棋王戦コナミグループ杯、挑戦者決定トーナメントの準々決勝が11月2日に行われ、豊島将之九段(33)と佐々木大地七段(28)が午前10時から対局を開始した。勝者は準決勝で、本田奎六段(26)と対戦する。藤井聡太棋王(竜王、名人、王位、叡王、王座、王将、棋聖、21)への挑戦権に近づくのはどちらか。
【中継】第49期 棋王戦コナミグループ杯 豊島将之九段 対 佐々木大地七段(生中継中)
豊島九段は2007年4月に四段昇段。竜王戦は2組(1組以上:9期)、順位戦はA級(A級以上:7期)。タイトルは竜王2期、名人1期など計6期で、棋戦優勝も3回ある。2019年度には史上4人目となる「竜王・名人」にもなった実力者で、今年度も久々のタイトル獲得に向けて好調。対局数は多くないものの17勝7敗、勝率.7083と好成績を収めている。順位戦A級でも唯一の4連勝と、八冠を独占している藤井棋王への次なる挑戦者として、真っ先に名前が挙がっている存在だ。
佐々木七段は2016年4月に四段昇段。竜王戦4組、順位戦 C級2組。なかなか順位戦では昇級がかなわないものの、他の棋戦では大活躍。今年度は王位、棋聖と2つのタイトルで藤井棋王への挑戦を果たした。いずれも奪取には失敗したものの、次なるタイトル候補者として、今後も活躍が期待されている。今年度の成績も27勝11敗、勝率.7105と、各部門で上位にランクインしている。
棋王戦の挑戦者決定トーナメントは、ベスト4以上から変則の2敗失格システムを採用しており、準決勝以降で敗れた棋士は敗者復活戦にまわり、ここを勝ち抜けばトーナメント優勝者との挑戦者決定二番勝負に進出できる。二番勝負ではトーナメント優勝者が1勝、敗者復活戦からの勝ち上がり者は2勝すると挑戦権が得られる。
本局の持ち時間は各4時間で、振り駒の結果、先手は佐々木七段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。