【日本シリーズ】阪神-オリックス(11月2日/阪神甲子園球場)
2勝2敗のタイで迎えた日本シリーズ第5戦。初回にオリックス・若月健矢の”若月アロー”がいきなり発動した。
0−0で迎えた1回裏、阪神は先頭の近本光司がヒットで出塁すると2番の中野拓夢が送りバントを敢行する。ピッチャー正面のなんでもない打球だったもののオリックス田嶋大樹がエラー。オールセーフとなり無死一、二塁。3番の森下翔太は止めたバットに当たった力のないセカンドゴロでランナーが入れ替わり1死一、三塁。オリックスにとって苦しい展開が続く。
しかしここからオリックスはが踏ん張った。田嶋は前夜のヒーロー大山悠輔をフルカウントからのフォークで空振り三振に切ってとる。さらに若月がスタートを切っていた一塁ランナーの森下を刺すべく二塁へ矢のような送球。ベースカバーに入ったゴンザレスもタッチしたかに見えたがセーフの判定。2死二、三塁でピンチ継続かと思われた。
ここでセカンドのゴンザレスが森下へのタッチを確信していたのか、ベンチの中嶋聡監督へアピール。中嶋監督はリクエストを要求した。
映像で見るとゴンザレスのタッチが森下のヘルメットに触れているようにも見えるが極めて微妙。ABEMAのコメント欄でもセーフとアウトの判定で二分された。解説を務めている里崎智也氏も「アウトっぽく見えるが、映像で確証がもてない」といった趣旨のコメントをしたほど。
長い時間をかけてグラウンドに姿を表した審判団はアウトのジャッジで三振ゲッツーが完成。若月アローとゴンザレスの神タッチがチームを救った。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)