【日本シリーズ】阪神6-2オリックス(11月2日/阪神甲子園球場)
2勝2敗で迎えた日本シリーズ第5戦。本拠地甲子園球場で阪神タイガースがオリックス・バファローズを見事な逆転劇で下し、1985年以来、38年ぶりの日本一に王手をかけた。
勝敗を決したのは、「集中力」と「継投」だった。阪神は初回からオリックスの先発・田嶋大樹を攻めあぐね、7回まで散発4安打、無得点に封じ込まれる。それでも投手陣は先発の大竹耕太郎が5回1失点、以降も小刻みな継投でオリックス打線を2点に抑え、反撃のチャンスを伺った。
試合が大きく動いたのは8回裏。好投した田島がマウンドを降り、代わった山﨑颯一郎を捉えると、無死一、三塁からまずは近本光司がライト前へ1点差に迫るタイムリー。続く中野拓夢が送りバントを決めて1死二、三塁とすると、打席にはルーキーの森下翔太が立つ。
マウンドには山﨑に代わり、今シリーズ好投を続ける宇田川優希が上がる。カウント2ボール2ストライクからの7球目。ヒザ下、ボールゾーンの152キロ直球を森下が見事に捉えると、打球は左中間を真っ二つ。値千金の逆転タイムリースリーベースで、阪神が一気に試合をひっくり返した。
阪神打線の勢いは止まらず、その後は大山悠輔、坂本誠志郎にもタイムリーが生まれて一挙6得点。超満員の甲子園が大歓声に包まれた。
9回表、最後の守りはクローザーの岩崎優がキッチリと締め、3勝2敗。実に38年ぶりとなる日本一に、阪神がついに王手をかけた。
第6戦は移動日を挟んで11月4日に京セラドーム大阪で開催される。勢いに乗る阪神がこのまま日本一の栄冠をつかみ取るのか、ホームに帰ったオリックスが意地を見せるのか……。日本一の行方はますます混沌としてきた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)