【日本シリーズ】阪神6-2オリックス(11月2日/阪神甲子園球場)
甲子園が絶妙なトリックプレーに沸いた。阪神タイガースの近本光司外野手が見せた一瞬のフェイクに騙され、超レアな“センターゴロ”を完成させた。
0-1と阪神が1点ビハインドで迎えた7回表、先頭の田嶋大樹はフォアボールを選び出塁する。続く廣岡大志は倒れ1死一塁で打席に入ったのは宗佑磨だった。
宗はセンターへゆるいライナー性の打球を放つ。センターの近本は前進しながら一度グラブを掲げ捕球できるかのようなフェイクを入れるも、ボールはセンター前で弾んだ。近本は捕球するとすぐさまセカンドへ送球。ファーストランナーが到達する前にボールがセカンドのグラブに収まりアウトとなりセンターゴロを完遂させた。
プロ野球の世界ではなかなか見ることのできないセンターゴロ。映像で見る限りそこまで難しい打球ではなくファーストランナーのボーンヘッドと言われてもおかしくない。
しかしファーストランナーはふだん走者として塁に出ることのない田嶋大樹だった。責めることはできない。通常であればセンター前ヒットでおかしくないあたりに対し、フェイクを入れて僅かな可能性に賭けファーストランナーの判断を鈍らせた近本のファインプレーだろう。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)