借金完済、さあ反撃だ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」11月6日の第2試合はEX風林火山・二階堂亜樹（連盟）がトップ。第1試合に登板した松ヶ瀬隆弥（RMU）と共にデイリーダブルを達成した。快勝に試合後は「ホッとしました」と笑顔を振りまき、ファンを喜ばせた。
試合は起家からBEAST Japanext・猿川真寿（連盟）、セガサミーフェニックス・醍醐大（最高位戦）、渋谷ABEMAS・松本吉弘（協会）、亜樹の並びでスタート。序盤、醍醐が抜け出したが、東3局2本場に亜樹へチャンス手が入った。畳みかけるようにリーチをかけてきた醍醐へ、亜樹はペン7索待ちで追っかけリーチ。待ちは悪いが、一気通貫が確定し、さらに赤もドラもある高打点だ。亜樹にとっては幸運にも、醍醐のリーチの待ちは山にゼロ。自分の待ちはなんと3枚も山。負けがないこの2軒リーチを亜樹はしっかりツモ。リーチ・ツモ・一気通貫・赤2・ドラの1万2000点（＋600点、供託1000点）のアガリで醍醐にほぼ並んだ。
さらに東4局は仕掛けて松本から5800点のアガリ。同1本場は7巡目に二・五万待ちでリーチ。これを猿川からロン、リーチ・白・赤の9600点（＋300点）を決め、1人抜け出すことに成功。こうなると百戦錬磨の亜樹は強い。同2本場を仕掛けて3900点（＋600点）、これで4局連続のアガリ、点棒が6万点近くまで増えると、その後はリーチも仕掛けも封印。甘い牌を打ち出さず、手が入ってもダマテンでそつなく加点。オーラスはラス目の猿川のツモアガリでゲーム終了、チームはデイリーダブルで借金を返済した。
今期自身6戦目で初トップ。亜樹は「ホッとしました、良かったですね」と白い歯を見せた。これまでの試合を「手が入っていたけど、なかなかアガれなくて」と振り返り、中盤から大量リードを築いた展開には「点棒を持ったときの打ち方を確認しながら打っているような感じ、すごく久しぶりだなって」と照れ笑いを浮かべた。この勝利の喜び度合いがよくわかる饒舌さ。難しい局面をスラスラと語る様子にファンは「上機嫌」「いっぱい喋るのかわいい」「うれしくてお喋りが止まらんやん」と目を細めていた。
「最近はデイリー（ダブル）が流行っているなと思っていたら、うちもとうとうできまして。今のトップでトータルポイントがプラスになれたので、これからも頑張って戦っていきたい」とまた笑顔を見せた亜樹。ファンからは「おめでとうございます♪」「おめでとー」「可愛い！」「亜樹さんナイスー！！」とエールが寄せられた。
前節はTEAM雷電がデイリーダブル、この流れに乗り、松ヶ瀬・亜樹で快勝リレー。今期はチームのキーマンに指名されている亜樹が大きな仕事を果たした。エース・勝又健志（連盟）と頼れる姉の二階堂瑠美（連盟）もそれぞれ今期トップを獲得しており、チームはこの連勝をきっかけに、一気呵成に上位を窺う。
【第2試合結果】
1着 EX風林火山・二階堂亜樹（連盟）5万2200点／＋72.2
2着 セガサミーフェニックス・醍醐大（最高位戦）3万4700点／＋14.7
3着 渋谷ABEMAS・松本吉弘（協会）1万400点／▲29.6
4着 BEAST Japanext・猿川真寿（連盟）2700点／▲ 57.3
【11月6日終了時点での成績】
1位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ＋238.5（24/96）
2位 U-NEXT Pirates ＋158.8（24/96）
3位 渋谷ABEMAS ＋123.2（28/96）
4位 TEAM雷電 ＋109.0（26/96）
5位 KADOKAWAサクラナイツ ＋67.1（24/96）
6位 EX風林火山 ＋10.8（28/96）
7位 赤坂ドリブンズ ▲92.0（26/96）
8位 BEAST Japanext ▲249.3（26/96）
9位 セガサミーフェニックス ▲366.1（26/96）
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
