将棋の順位戦A級5回戦が11月8日に行われ、永瀬拓矢九段（31）が広瀬章人八段（36）に109手で勝利した。この結果、永瀬九段のリーグ成績は3勝2敗に。折り返し地点を白星で飾り、後半戦へ向かう。敗れた広瀬八段は1勝4敗となった。
永瀬九段が終盤の逆転勝利を決めた。本局は、後手番の広瀬八段が「角交換振り飛車」を採用。意表の出だしからペースを握り、広瀬八段が優位に立ち展開していった。大熱戦となった終盤ではスピード勝負に。広瀬八段が決めに行ったと思われたが、永瀬九段がぎりぎりを耐えて粘り逆転。絶対に倒れない気迫で反撃のチャンスを狙い続けた永瀬八段が、貴重な白星をもぎ取る結果となった。
この結果、勝利した永瀬九段はリーグ成績を3勝2敗とし、白星先行で後半戦へと向かう。次戦では渡辺明九段（39）との対戦が予定されている。一方、敗れた広瀬八段は連敗が続き1勝4敗と苦しい位置に。巻き返しを狙い、6回戦では佐藤天彦九段（35）と戦う。
（ABEMA／将棋チャンネルより）
