将棋の順位戦A級5回戦が11月13日に行われ、佐藤天彦九段(35)と豊島将之九段(33)が午前10時から対局を開始した。八冠王となった藤井聡太名人(竜王、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖)への挑戦権を争うA級リーグ。無敗の4連勝中の豊島九段が星を伸ばすが、佐藤九段が2勝目を飾るか。注目の一戦が始まった。
佐藤九段は2006年10月に四段昇段。竜王戦1組(1組:9期)、順位戦はA級以上が9期。タイトルは名人3期で、棋戦優勝は4回。その振る舞いやファッションセンス、クラシック音楽や絵画を好むことから「貴族」の異名を持つほか、将棋においてもトレンドをあえて追わずに独自の世界を創出している。今期のA級では開幕を白星発進したものの、以降連敗が続き1勝3敗。上位進出のために、絶対に落とせない一番を迎えている。
豊島九段は2007年4月に四段昇段。竜王戦は2組(1組以上:9期)、順位戦はA級以上が7期。タイトルは竜王2期、名人1期など計6期で、棋戦優勝も3回ある。2019年度には史上4人目となる「竜王・名人」にもなった実力者で、対局数は多くないものの18勝8敗、勝率.6923と好調をキープしている。現在、リーグでは唯一無傷の4連勝中で首位に立つ。八冠を独占している藤井名人への挑戦者として、筆頭候補だ。
両者の公式戦対戦は2019年度の第78期名人戦七番勝負を含む27局で、豊島九段の21勝6敗。現在、豊島九段が14連勝中と大きくリードしている。注目の一戦を制するのはどちらか。本局の持ち時間は各6時間で、先手は佐藤九段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)