<大相撲十一月場所>◇六日目◇17日◇福岡・福岡国際センター
大関・豊昇龍(立浪)が結びの一番で前頭三枚目・高安(田子ノ浦)に小股すくいで敗れて今場所初黒星を喫した。白熱の取組に館内は拍手喝采となったが、取組中には立行司の式守伊之助が高安に接触する場面も見られ「逃げそこなった」など注目が集まる一幕もあった。
昨日の取組の立ち合いでは、2分に迫るまで手をつかず、睨み合いをして波紋を呼んだ豊昇龍。今日の取組では先に高安が手を下ろすと、間もなく手をついてスムーズに立ち合いは成立。左をぐっとおっつけて鋭く立った豊昇龍。その勢いと圧力を嫌った高安が引いたが、すかさず土俵上を時計回りに突いて出た豊昇龍は攻撃の手を緩めない。
とそのとき、この鋭い変化に逃げ場を失った行司が、土俵際で高安と接触。その流れで土俵中央に戻った高安が一転して突いて押し返すと、負けじと豊昇龍がつき返して再び土俵際へ。左をおっつけた豊昇龍だが、懸命の高安が豊昇龍の腕を抱えるようにして土俵中央へ押し戻すと、左四つの形から投げの打ち合いに。最後は、一瞬の隙をついて豊昇龍の右足を抱えた高安が、小股すくいで豊昇龍を土俵上に転がして3勝目を挙げ、豊昇龍は今場所初黒星を喫した。
土俵に転がった豊昇龍が顔の前で両手をグッと組むようにして悔しがると、館内に拍手喝采が起こった。直近、高安は豊昇龍に対して3連勝中と相性が良く、豊昇龍にしてみれば、過去1度しか勝ったことのない相性の悪い相手。
解説を務めた元小結・旭道山は「高安さんが下がらず、はたかずに前に出た。左を差した時に豊昇龍が内掛けに行ったが残っている。そこで切り返し気味に足を取りながら小股すくい。豊昇龍が思い切り投げに行こうと思ったのをはねのけて、右手で右足を取る」と解説すると「ん~」と一つ、大きく頷いた。
一方、高安と行司が接触した場面に注目したファンからは「逃げそこなった」「重そう」「危なかった」「ラリアットくらってる」「行司さん…」などさまざまな反応が寄せられた。勝った高安は明日七日目で1勝5敗の明生と、敗れた豊昇龍は2勝4敗の阿炎と対戦する。(ABEMA/大相撲チャンネル)
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