11月16日から日本で開催中のWRC(世界ラリー選手権)ラリージャパンで、世界最高峰のWRカーが連続クラッシュ。2台は崖下に転落する壮絶なアクシデントが起こった。
17日、大会2日目の『フォーラムエイト・ラリージャパン2023』は、いよいよ一般道を使用する競技がスタート。オープニングステージは、『伊勢神トンネルSS』という名の通り、コース中にトンネルも控える山間部を抜けるコースだ。ただでさえテクニカルなコースレイアウトに加え、ドライバーを苦しめたのが悪天候。愛知県は朝から大雨に見舞われ、路面に大きな水たまりができ、霧雨による視界不良で最悪のコンディションに。そして11.8km地点、ゆるい左コーナーから立ち上がって右コーナーへ入る部分で事件は起こった。
まず、最初にアクシデントに見舞われたのが、唯一の日本人ドライバーである勝田貴元(30)。落ち葉を踏んでしまったのか、立ち上がりで路面を捉えきれず、左側に車体をはみ出すと立木にフロントをぶつけてスピンを喫してしまう。
次に犠牲になったのは、ヒョンデのダニ・ソルド(40)だ。同選手は、勝田選手より勢いを増した状態でコースアウトし、そのまま雑木林の先の崖下へマシンごと転落。幸いにもドライバー、助手席のコ・ドライバーとも無事であることが確認された。さらに、フォード(Mスポーツ)のエイドリアン・フルモー(28)も立ち上がりでグリップを失いコースアウト。結果、崖下に落ちた2台は復帰不可能となり、その車両を回収するため、SS2は赤旗中断となった。
このシーンを見た視聴者からは、「落ち葉怖すぎ」「こええええ」「よくサービスパークに戻れた」「すごいな」といった恐怖や驚愕の声が上がっている。はからずもマシンが走行不能となってしまったフルモーとソルドの奮起に期待したい。
(ABEMA『ラリージャパン2023 デイリーハイライト』/(C)WRC)