神の目にも涙未遂 鈴木たろう、久々すぎる約1年ぶりトップに感無量「ちょっとウルッと来た」/麻雀・Mリーグ
【映像】万感の思いで勝利を語る鈴木たろう

 久々すぎる勝利に、思わず感極まったようだ。11月21日、プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」の第2試合では、赤坂ドリブンズの鈴木たろう(最高位戦)が登板して約1年ぶりの勝利。試合終了の瞬間では、涙を堪える一幕があった。

【映像】万感の思いで勝利を語る鈴木たろう

 今期、たろうは不調が続いていた。前回登板時も、終盤までトップ目に立ちながらも南4局でKADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)の連打を浴びて2着に。ここまで8試合に登板し、いまだ未勝利だった。当試合は起家からU-NEXT Pirates・仲林圭(協会)、たろう、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)、BEAST Japanext・中田花奈(連盟)の並びでスタート。この日も東1局で東・白・混一色の満貫・8000点、親番の東2局でタンヤオ・赤・ドラ2の満貫・1万2000点を獲得するも、東3局で満貫・8000点(供託1000点)、南2局で跳満・1万2000点をアガった仲林に逆転を許した。

 それでもたろうは南3局、仲林が「素晴らしいプレー」「敵ながらあっぱれ」と評する、点差と状況を考慮してのアガリ見逃しを選択すると、中田とたろうのテンパイ流局で迎えた南4局で發のみの1000点(+300点、供託1000点)を奪取。僅差で逆転勝利を決め、会場がチームカラーに染まる中でゆっくりと上を見つめた。

 勝利は、昨シーズンの12月13日以来だ。「あけましておめでとうございます」と照れくさそうにインタビューを受けたたろうは、「なんて情けない男なんだと思っていましたが、やっとトップを取ることができました」と笑顔。試合終了直後に上を見つめたことについては「ちょっとウルッと来たんですよ」とし、「仲林にアガられちゃうと思っていたので、よく追い付いてアガれたなと、噛みしめていました」と語った。

 「本当にご迷惑をおかけしたというか、いろいろな応援の声とか、かわいそうって声があったりとか…」。たろうは「かわいそうって言われると、自分が辛い気持ちになる」とした一方で、「それくらい心配しているんだなっていうありがたい気持ちと、チームメイトとファンに申し訳ないなって気持ちが強かった」と告白した。「やっとトップを取って、笑ってもらえる時が来た」。第1試合の浅見真紀(最高位戦)に続いてデイリーダブルを達成したチームは6位に浮上した。「まだ全然、足りないですけど、これからも頑張っていきたいと思います」。Mリーグ初年度以来の優勝に向けて、遂にゼウスが目覚めた。

【第2試合結果】

1着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)4万3400点/+63.4
2着 U-NEXT Pirates・仲林圭(協会)4万1400点/+21.4
3着 BEAST Japanext・中田花奈(連盟)1万3600点/▲26.4
4着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)1600点/▲58.4

【11月21日終了時点での成績】

1位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +262.5(32/96)
2位 U-NEXT Pirates +221.2(34/96)
3位 EX風林火山 +172.3(34/96)
4位 KADOKAWAサクラナイツ +135.8(34/96)
5位 TEAM雷電 +114.3(34/96)
6位 赤坂ドリブンズ +93.8(34/96)
7位 渋谷ABEMAS +78.4(34/96)
8位 BEAST Japanext ▲494.4(34/96)
9位 セガサミーフェニックス ▲583.9(34/96)

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)

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