将棋の藤井聡太王将(名人、竜王、王位、叡王、王座、棋王、王将、21)への挑戦者を決めるALSOK杯王将戦挑戦者決定リーグ最終一斉対局が11月22日に行われ、菅井竜也八段(31)が近藤誠也七段(27)に勝利し、リーグ5勝1敗の成績で自身初の王将挑戦権を獲得した。
【映像】激闘再び…藤井叡王VS菅井八段、叡王戦決着局のハイライト
菅井八段は、2010年4月に四段昇段。竜王戦2組、順位戦A級(A級:4期)。振り飛車党の絶対的エース棋士として知られ、2017年度の第58期王位戦で初戴冠。平成生まれ初のタイトルホルダーとなった。棋戦優勝は通算4回。今年度は叡王戦五番勝負で藤井叡王に挑戦。1勝3敗で敗退したが、振り飛車の可能性を追求し続ける棋界屈指の研究家としての存在感を示した。
王将戦には2011年度の第61期から参戦。今年度、初めて挑戦者決定リーグのメンバーに名を連ねた。唯一の振り飛車党ながら勢いあふれる差し回しで強豪を次々になぎ倒し、過酷なリーグを駆け抜けた。リーグ成績は5勝1敗。トップの成績で自身初となる王将挑戦権を手にした。
藤井王将への“再挑戦”となる王将戦七番勝負は、2024年1月に開幕する。
(写真提供:日本将棋連盟)