名人戦七番勝負フルセットの興奮再び…谷川浩司十七世名人と丸山忠久九段が4強入りかけ激突/将棋・達人戦
【映像】谷川十七世名人VS丸山九段 注目の準々決勝

 将棋の立川立飛杯達人戦準々決勝が11月24日に行われ、午後3時15分から谷川浩司十七世名人(61)と丸山忠久九段(53)の対局を開始した。2001年の第59期名人戦七番勝負ほか過去62局の公式戦を戦った両者の対戦が4強入りをかけた本局で実現。振り駒の結果、先手は丸山九段に決まった。

【映像】谷川十七世名人VS丸山九段 注目の準々決勝

 谷川十七世名人は、1976年12月に四段昇段。竜王戦4組(1組以上:22期)、順位戦B級2組(A級以上:32期)。名人5期を含むタイトル通算27期は現役3位、歴代5位。棋戦優勝も22回を数えるレジェンド棋士だ。今年6月に藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)に更新されるまで40年間にわたり、最年少名人(当時21歳2か月)の記録を保持していた。

 丸山九段は、1990年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組:24期)、順位戦B級2組(A級以上:14期)。タイトルは名人2期、棋王1期の計3期で、棋戦優勝は12回。居飛車党で得意は角換わり、中でも後手番からの一手損角換わりはスペシャリストと呼ばれるほど、徹底して指しこなす。本棋戦は予選からの出場で、飯塚祐紀八段(54)、島朗九段(60)、佐藤秀司八段(56)を破り本戦への出場権を手にした。

 両者の過去の対戦成績は、2001年の第59期名人戦七番勝負、2004年の第29期棋王戦五番勝負を含む62局で、ともに31勝31敗と互角。2021年6月の順位戦B級2組2回戦以来、約2年半ぶりとなる対戦で白星を飾るのはどちらか。達人戦ならではの好カードの実現に、対局者もファンも胸が躍る。

 新棋戦・達人戦は、2023年4月1日付で満50歳以上の現役棋士に参加資格が与えられている。第1回の出場者は、東京から32人、関西から18人、シードを含む合計54人が出場。初代「達人」の称号をかけて熱い戦いが繰り広げられている。本戦の持ち時間は各30分、切れたら一手30秒未満。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】第1回達人戦立川立飛杯 準々決勝
【中継】第1回達人戦立川立飛杯 準々決勝
十八世名人資格保持者の森内俊之九段が4強一番乗り!準々決勝で阿部隆九段に勝利