予選突破組・丸山忠久九段が4強入り 準々決勝で谷川浩司十七世名人に勝利/将棋・達人戦
【映像】丸山九段が谷川十七世名人に勝利した一戦

 将棋の立川立飛杯達人戦準々決勝が11月24日に行われ、丸山忠久九段(53)が谷川浩司十七世名人(61)に63手で勝利し準決勝に駒を進めた。

【映像】丸山九段が谷川十七世名人に勝利した一戦

 平成の将棋界で頂上決戦を繰り広げた両者による準々決勝は、丸山九段が制した。丸山九段の先手番で始まった本局は、谷川十七世名人が四間飛車を採用。互いに若々しさあふれる指し回しで、序盤から激しい戦いへと発展した。谷川十七世名人の積極的な指し手に応じていた丸山九段だが、中盤以降の方針を決めるべく手を止め長考。攻め合いを決断すると、谷川十七世名人が先手の玉頭目掛けて猛攻を仕掛けたが、丸山九段は飛車の犠牲をいとわない強い踏み込みでリードを切り開いた。見えにくい角打ちから優勢を築くと、一気に押し切って丸山九段が勝利を掴んだ。

 この結果、丸山九段が予選突破者から初となるベスト4進出決定。あす25日に行われる準決勝では、佐藤康光九段(54)ー藤井猛九段(53)戦の勝者と決勝進出をかけて激突する。

 新棋戦・達人戦は、2023年4月1日付で満50歳以上の現役棋士に参加資格が与えられている。第1回の出場者は、東京から32人、関西から18人、シードを含む合計54人が出場。初代「達人」の称号をかけて熱い戦いが繰り広げられている。本戦の持ち時間は各30分、切れたら一手30秒未満。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】第1回達人戦立川立飛杯 準々決勝
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