佐藤康光九段と丸山忠久九段による注目の準決勝!決勝進出を決めるのはどっちだ/将棋・達人戦
【映像】佐藤九段VS丸山九段 注目の準決勝第2局

 将棋の立川立飛杯達人戦準決勝が11月25日に行われ、午後1時30分から佐藤康光九段(54)と丸山忠久九段(53)が対局を開始した。先に決勝進出を決めた羽生善治九段(53)との頂上決戦に臨むのはどちらか。振り駒の結果、先手は佐藤九段に決定した。

【映像】佐藤九段VS丸山九段 注目の準決勝第2局

 佐藤九段は1987年3月に四段昇段。竜王戦2組(1組以上:28期)、順位戦B級1組(A級以上:26期)。タイトルは永世称号を持つ棋聖の6期を含め計13期で、棋戦優勝も12回を誇る。序盤から発想力豊かな将棋を展開することで知られ、様々な異名を持っている。2017年2月から連盟会長職を担い、将棋界のトップとして達人戦を含む新棋戦の立ち上げや東西の新将棋会館建設事業のかじ取りを担ってきた。今年6月に大役を羽生善治九段(53)へと引き継ぎ、再びプレーヤーに専念している。昨日行われた準々決勝では藤井猛九段(53)に勝利した。

 丸山九段は、1990年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組:24期)、順位戦B級2組(A級以上:14期)。タイトルは名人2期、棋王1期の計3期で、棋戦優勝は12回。居飛車党で得意は角換わり、中でも後手番からの一手損角換わりはスペシャリストと呼ばれるほど、徹底して指しこなす。本棋戦は予選からの出場で、飯塚祐紀八段(54)、島朗九段(60)、佐藤秀司八段(56)を破り本戦へ。準々決勝・谷川浩司十七世名人(61)戦を制し本局へ進出した。

 過去の公式戦対戦は67局で、佐藤九段の34勝、丸山九段の33勝とほぼ互角。しかし、直近の2020年12月の竜王戦1組ランキング戦1回戦を含め、丸山九段が6連勝中となっている。羽生九段との決勝戦へ駒を進めるのはどちらか。

 新棋戦・達人戦は、2023年4月1日付で満50歳以上の現役棋士に参加資格が与えられている。第1回の出場者は、東京から32人、関西から18人、シードを含む合計54人が出場。初代「達人」の称号をかけて熱い戦いが繰り広げられている。本戦の持ち時間は各30分、切れたら一手30秒未満。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】第1回達人戦立川立飛杯 準決勝・決勝
【中継】第1回達人戦立川立飛杯 準決勝・決勝
「うっかり振り向きそうに…(笑)」会長職退任から約半年、佐藤康光九段が朗らか笑顔でトーク ファンは労い「素晴らしいお仕事」「会長最高でした」