将棋の第1回達人戦立川立飛杯達人戦の準決勝・決勝が11月25日、東京都立川市の「立川ステージガーデン」で行われ、羽生善治九段(53)が優勝を飾った。50歳以上の棋士で争われる新棋戦で、準決勝では永遠のライバルと言われる羽生九段VS森内俊之九段(53)の黄金カードが実現。対局では、熱戦の証とも言われる“駒柱”が出現しファンも大興奮の様子だった。
新棋戦・達人戦は50歳以上の現役棋士に参加資格が与えられており、第1回大会は54名が“初代・達人”の座を争った。準決勝では、過去に名人戦七番勝負9期を戦った羽生九段と森内九段の対戦カードに。平成の将棋界をけん引したスタープレーヤーの激突はファン垂涎の一局となった。
本局は相掛かりの出だしから、森内九段の受け、羽生九段の攻めの構図に。激しい主導権争いの中では、駒が縦一直線に並ぶ“駒柱”が現れた。
「駒柱は不吉の前兆」との俗説も一部にあるが、めったに出現することのない珍しい状態が早々に完成したとあり解説陣もテンションアップ。聞き手の室谷由紀女流三段(30)は「駒柱になりました!すごい!」と声を上げた。「これが出来たからと言って何かあるわけではないんですが、嬉しくなっちゃいました(笑)」と続けると、解説の阿久津主税八段(41)も「終盤戦のごちゃごちゃした場面で現れることはありますが、こんな早い段階で駒柱って出現するんですね」とワクワク。ABEMAの視聴者も「すげえ!」「立川にツリーができた」「駒柱マニア歓喜」「なんかいいことありそう」「えらいこっちゃーー」「達人の技」「男のロマンキター」「ありがたや」「速攻完成して草」と大興奮の様子だった。
対局は攻めを繋げた羽生九段のペースに。終盤の激戦の中で勝ちを見切り、森内九段を押し切って勝利を飾った。
(ABEMA/将棋チャンネルより)