■いい上司になるためには?

【写真・画像】部下の大半が一斉退職…「振り向いたら誰もいなかった」 “毒上司→いい上司”になるためには? 夏野剛氏「気づきを与えることが大事」 6枚目
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 リーダーにまつわるさまざまな本を出版している、建設会社総務部長の石川和男氏は、“毒上司”の特徴について次のように話す。

「度合いによっては、会社を潰す勢いの人もいる。プレーヤーとしては優秀なんだけど、管理職・上司として優秀かというと、やはり違うスキルだ。また、自分ができることは他の人もできると、同じようなレベルを強要してしまう。さらに、部下の失敗は部下のせいに、部下の成功は自分の手柄にしてしまう人もいる」

 では、“いい上司”とはどういうものなのか。石川氏は、時間の指示は急ではなく事前に行うこと、期限を設定する場合はシビアに行うことをあげる。「1つ目は、“はい集合”と言う時、みんな何もしていないわけではないので、急に中断させられるとチームの士気が下がってしまう。そこで、“10分後”“16時になったら”という時間を与えることによって、キリのいいところまでやれる。2つ目は、人は与えられた時間全てを使うというパーキンソンの法則がある。3時間と言ったら丸々使ってしまうので、1時間だと伝えて、その時にもうちょっとだと確認できれば、2時間と設定できる可能性もある。部下は完璧なものを作ろうとするので、“そうではない”と上司側から言ってあげないと、会社として残業を減らすことはできない。そういったことを地道に覚えて身につけていくことも重要だ」と述べた。

夏野剛氏「下位5%の人は管理職に向いてない可能性が極めて高い」
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