近畿大学情報学研究所所長の夏野剛氏は、上司の改善は難しいものの、気づきを与えることが大事だと言う。「うちでは部下からの360度評価を管理職には厳しくやっていて、そのリストを常に見ているが、下位5%の人は管理職に向いてない可能性が極めて高い。フィードバックをするので本人はショックを受けるが、それで改善できる人とできない人がいる」。
また、360度評価の詳細については「戦略の提示、戦略の実行、部下の育成、の3つカテゴリーがあり、個性の強い人は3番目が低くなる傾向ある。しかし、1番目と2番目がしっかりしていれば全体的には点数は高くなる。3番目のカテゴリーだけ高い人もいるが、これはやさしい上司だ」と説明した。
一方で、プロデューサー、慶応大学特任准教授の若新雄純氏は部下の立場から注目。「上司になった人の性格を変えるのは難しく、それに愚痴っていても損するのは自分だ。逆に言えば、みんなが“あの上司気に入らない”と言っているのなら、自分だけ気に入られたら出世のチャンスだし、仕事もうまくいくと思う。面倒くさい上司を攻略しようと試みる若者が減っているんじゃないか」との見方を示した。(「ABEMA Prime」より)
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