将棋の第9期叡王戦段位別予選(八段戦)が12月7日に行われ、佐々木勇気八段(29)が稲葉陽八段(35)に勝利した。この結果、佐々木八段の3期ぶり2度目の本戦トーナメント進出が決定。16人による本戦で藤井聡太叡王(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、21)への挑戦権を争う。
佐々木八段が圧巻の差し回しで予選突破を決めた。Bブロック決勝はA級同士の激突に。後手の稲葉八段が一手損角換わりに対し、佐々木八段は早繰り銀へと進めた。佐々木八段は陣形を広げて攻勢に出ると、軽快に桂馬を跳ねてリードを拡大。ペースを握ってからは一気に押し切り、強敵を破った。
この結果、佐々木八段の八段戦突破が決定。第6期以来3期ぶりの本戦に挑む。前回は1回戦で敗退。2度目の参戦となる今期は挑戦権獲得を目指してどんな戦いを見せるか、期待と注目が集まることになりそうだ。
叡王戦は四段から九段までに分かれた段位別予選を行い、12人が通過。シード棋士4人を加えた16人で本戦を戦う。29人が参加する八段戦はAからCまでの3ブロックに分かれて行われ、それぞれの優勝者が本戦に出場する。第6期から不二家が主催となり、対局時には栄養補給のためのお菓子ボックスが設置されている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)