4連続ラスを乗り越えた白鳥翔 激戦制して逃げ切りトップ!冬空へ再飛翔「めちゃくちゃうれしい!」/麻雀・Mリーグ
【映像】白鳥翔が語る沢崎誠とのやり取り

 昨年優勝の立役者がハマった不調の沼。抜け出したとなれば、いよいよ反撃の飛翔だ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」12月7日の第1試合は渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)がトップを獲得。連続ラスを4で止め、冬空へ再び大きく羽ばたくことをファンに予感させた。

【映像】白鳥翔が語る沢崎誠とのやり取り

 この試合は東家からEX風林火山・二階堂瑠美(連盟)、白鳥、TEAM雷電・本田朋広(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)の並びで開始。東4局1本場、白鳥は失点が続き1万9200点のラス目。表情に悲壮感こそないものの、また今日もダメかとファンを不安が襲いかけたその時、“飛翔”のきっかけが訪れた。7巡目にカン五万のタンヤオ・三色同順・赤・ドラという勝負手をテンパイ。打点は十分、形は悪いという条件からダマテンに構える。アガれば再起に向けてこの上ない加点、放送席も思わず「ツモれー!」と力を入れたその直後、白鳥はそっと五万を手繰り寄せた。

 リーチなしで1万2000点(+300点)、価値ある跳満が成就。これで一気にトップ目に立つと、南1局は一転、仕掛けて5200点をツモ。さらに南2局はリーチ・一発・ツモの6000点と畳みかけるようにアガリをモノにする。これで持ち点は4万点を超えた。

 その後の白鳥は持ち前の安定感、バランスの良い戦いぶりを展開。南2局1本場から積まれた積み棒は、南4局を迎えてなんと8本場まで伸びる激戦となった。その間、本田から逆転を期すリーチに攻め立てられるなどピンチに見舞われたが、最後まで凌ぎ切った。これで個人4勝目、3ケタまで膨らんだ個人成績のマイナスも▲60.8まで戻した。

 インタビューを受ける白鳥は、うれしさよりも柔和な表情が先に生まれ、それから「めちゃくちゃうれしいですね!」と喜びの言葉を語った。元KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)から「まだ中盤、焦ることはない」と助言を受けていたことも明かし、チームメイトはもちろんのこと、周囲のあらゆる仲間が支えてくれていることに感謝した。

 11月は絶対的エースである多井隆晴(RMU)がまさかの登板ゼロ。12月に入りフル稼働が期待されるエースに対し白鳥は「良いバトンをつなげたかな」と語り、ファンからは「翔ちゃんカッコいい」「ええどしょーちゃん!」「白鳥ナイスー!良かった」と多数のエールが寄せられた。昨年優勝の立役者が中盤に調子を上げていけば、定位置の首位もそう遠くないはずだ。

【第1試合結果】

1着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)3万4800点/+54.8
2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)2万7400点/+7.4
3着 TEAM雷電・本田朋広(連盟)2万200点/▲19.8
4着 EX風林火山・二階堂瑠美(連盟)1万7600点/▲42.4

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)

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