将棋の第9期叡王戦段位別予選(九段戦)が12月8日に行われ、丸山忠久九段(53)が深浦康市九段(51)に勝利した。この結果、丸山九段の2期ぶり5度目の本戦トーナメント進出が決定。16人による本戦で藤井聡太叡王(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、21)への挑戦権を争う。
50代棋士によるベテラン対決は、丸山九段に軍配が上がった。本局は深浦九段得意の雁木に対し、角を打ち合ってから先手の丸山九段が飛車4筋へ回り攻撃体勢を整備。手厚い指し回しでペースを掴むと、角打ちの王手で一気に迫った。深浦九段も先手の薄い陣形へ何とか迫ったが間に合わず、丸山九段が寄せ切りって重要な一戦を快勝で飾った。
この結果、丸山九段が九段戦Aブロックを制し2期ぶりの本戦復帰が決定。5度目のトーナメント参戦で藤井叡王への挑戦権獲得を目指す。
叡王戦は四段から九段までに分かれた段位別予選を行い、12人が通過。シード棋士4人を加えた16人で本戦を戦う。29人が参加する九段戦はAからCまでの3ブロックに分かれて行われ、それぞれの優勝者が本戦に出場する。第6期から不二家が主催となり、対局時には栄養補給のためのお菓子ボックスが設置されている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)